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BOOK REVIEW

なぜゴルフ場は18ホールなのか ビジネスに使える、どうでもいい数字の話

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なぜゴルフ場は18ホールなのか ~ビジネスに使える、どうでもいい数字の話~ (マイナビ新書)

著者:小野博明
定価:872円(税込)
 出版社:マイナビ新書


人工的なモノの数字には全て由来がある!?


知っていると会話のネタになりそうな数字にまつわる逸話が多数記されている。

タイトルになっている“なぜゴルフ場は18ホールなのか”の結論には「おそらくの話ですが…」「…に決めたのではないでしょうか」と曖昧ではあるが、そこは「信じるか、信じないかはあなた次第」という都市伝説的な楽しみだろう。

他には、東京スカイツリーの高さ634mになった経緯、腕時計のカタログの針がどれも同じ時刻を指している理由、廃棄される食品ロスの算出法、など70を超えるエピソードがまとめられている。

興味深いのは「午後3時に銀行の窓口が一斉に閉まる不思議な理由」。1890年(明治23年)に定められた『旧銀行法』で窓口業務は午前9時から午後3時と定められ、100年以上たった今でもそれを忠実に守っている。現在の『銀行法』では銀行は独自に窓口営業時間が決められるにも関わらず、それを改善しない銀行。“銀行の過剰なご都合優先”と数字の話を飛び越して銀行批判に発展してしまっているのが、著者の人間味が出ていて面白い。(並木訓)


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