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種籾と子供
桜前線が日本列島を駆け上るこの季節、全国の農家では、水稲の播種作業が本格化していることと思います。育苗箱に撒かれる芽を出したばかりの種籾は、まるで新入学一年生のようです。
この写真絵本は、家族や親戚に小さな子供がいらっしゃる方にお勧めです。私の長男は、学校での集団行動が少し苦手で、週の半分くらいは自宅で過ごし、関心ごとの繋がりで勉強をしていた時期がありました。子供にとってどんな教育環境が一番良いのか、心配事は尽きないものですが、当時この本を手にして、なぜかスッと気が楽になったことを覚えています。写真やセリフの吹き出しの一つひとつからは、実に豊かな子供たちの感性が伝わってきます。そして、この写真絵本の裏表紙で引用されている一遍の詩もなかなかいいんです。
「うれしい たのしい いちねんせい きんせい もくせい めいおうせい せいせきのびたら ようきのせい」(『きんじょのきんぎょ―内田麟太郎詩集』(2006年 理論社 内田麟太郎作 長野ヒデ子絵)より引用)(芹澤比呂也)
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