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田牧一郎のカリフォルニア稲作便り

長年の経験を積み重ねて

今年の春、私は大変忙しく働きました。 今まで委託作業で行っていた本田の耕起作業や畔の耕起なども、全て私自身がトラクタで作業しました。
 今年の春、私は大変忙しく働きました。

 今まで委託作業で行っていた本田の耕起作業や畔の耕起なども、全て私自身がトラクタで作業しました。

 肥料散布や種まき、トラクタの作業が続き、その合間に育苗、代掻き作業と休みなしでした。

 これは日本でも同じことですが、作業の合間に雨があると、土が乾くまで作業が止まり一息つけるのですが、今年は耕起作業が本格化した頃から雨が全く降らなかったため、休みなしの年になってしまいました。

 作業の合間に、栽培指導のための打ち合わせのスケジュールを何回か組み込んだため、さらに忙しくなってしまい、連日朝6時にはトラクタの運転を始め、日の暮れる8時頃まで作業を続け、田んぼに水を入れ始めた5月上旬からは、朝一番と夕方のトラクタ作業を終えてからの2回、水口を見回り点検と設定を行うため、一日の作業が終わるのは夜9時を過ぎてしまいました。


●技術確立のために


 作業のほとんどを自分で行うようになったのには理由があります。

 委託作業に出せば当然作業料金を支払うことになり、自分で出来る作業は自分でした方が経済的にも負担が軽くなることが第一の理由です。そして、手元に機械類がいろいろと揃ってきたことが第二の理由です。

 しかし、最も重要な理由は、作業が特殊であり、まだ委託で作業を行うためのノウハウが無いということです。

 乾田直播でコシヒカリを栽培するのですが、そのための本田の準備はどうするのがベストなのか?毎年異なる土の乾き具合も、作業の目的は「土を細かく砕いて、出来るだけ平らに均す」ことですから、どのようなタイミングで、どんな作業機を、どのトラクタで引っぱるのが最も効率が良いのか…検討しなければなりません。

 一般的な飛行機での播種であれば、するべき事は決まっていて、土が完全に乾くまで待って作業をするのがベストの仕上がりになることはわかっています。出来る所から順番に作業機を田んぼに入れて、トラクタで引っぱります。長年この地方で行ってきた方法であり、最も効率の良い、しかも収量も安定する確立した技術となっています。

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