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地域の手づくり製造業はカイゼンでもっと成長できる
本書は、トヨタ生産方式の創始者である大野耐一氏を師と仰ぎ、330社以上の現場改善を推進した著者の最新刊である。「カイゼン」の基本的な考え方は、無駄な作業やスペースを見抜き、その過程で生まれた労働力やスペースを、新製品製造などに有効活用することだ。一時期「カイゼン」は、部分最適に陥るだけで効率化は進んでも競争力を維持できないと批判を浴びた。
しかし本書は、地域で愛される自社製品を持ち、多品目少量生産を行うふるさと製造業こそが、脱大量生産・脱分業化をかかげカイゼンを持ち込むことで成長する姿を紹介している。
これまで機械化・高速化することが品質と効率の向上につながると信じられていた工程が実際にはそうではないという例が精密加工、化学処理工程、食品加工工程で多数あるという話は、競争力の源泉がどこにあるかを考えるうえで参考になる。
カイゼンを詳細に知りたいという場合は「ムダとりの達人 山田日登志のカイゼン7つの法則」がオススメ。カイゼンはまだまだ使える。(松田恭子)
なぜ「ふるさと製造業」は強いのか (PHPビジネス新書)
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