ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

読み切り

骨太改革を小骨しかみせぬ農協組織

富山で農協理事を務める友人から電話がかかってきたのはお盆入りのちょっと前だった。JA県農協中央会が改正農協法について説明する研修会に参加したところ、筆者が本誌8月号に提稿した「改正農協法で変わる農協経営」の記事内容とはまるで違うレクチャーを聞いたらしい。「改正農協法のことを説明しておったけど、時価会計を農協にも適用したり、あるいは連結決算を強化すれば、農協経営がガラッと変わるようなことは何も話しておらんかったよ。土門さんが書いていた区分経理の明確化、子会社への赤字飛ばしの規制、信用事業だけの事業譲渡の説明は何もなかったな。ひょっとして、あの記事はでっち上げと違うか」
 富山で農協理事を務める友人から電話がかかってきたのはお盆入りのちょっと前だった。JA県農協中央会が改正農協法について説明する研修会に参加したところ、筆者が本誌8月号に提稿した「改正農協法で変わる農協経営」の記事内容とはまるで違うレクチャーを聞いたらしい。

「改正農協法のことを説明しておったけど、時価会計を農協にも適用したり、あるいは連結決算を強化すれば、農協経営がガラッと変わるようなことは何も話しておらんかったよ。土門さんが書いていた区分経理の明確化、子会社への赤字飛ばしの規制、信用事業だけの事業譲渡の説明は何もなかったな。ひょっとして、あの記事はでっち上げと違うか」

 そんな声も出るだろうと思い、その記事には条文まで紹介しておいた。証拠書類というやつだ。その条文のコピーをあらためてFAXで送ってやると、友人はようやく納得してくれた。

 この話を農水省幹部にこっそりと教えてやった。その幹部日く、「富山といえばJA全中専務の山田俊男さんの出身県ですね。そんなデタラメな説明をやっておれば、郷土の先輩の顔に泥を塗るようなことになりますな」。

 農協法改正をめぐるメディアの扱いはとても冷淡だった。普段、農政をあまり誉めない筆者ですら、今回の法改正は80点!と、内外に公言しているのに、農政記者クラブの記者諸侯は、その意味がいまだ理解できないのか、記事にしていない。残念なことである。

 8月7日付けから11回連載で「農協改革2法のポイント」をスタートさせた農協組織の機関紙、日本農業新聞も事実を伝えるということからすれば五十歩百歩である。記事はJA全中JA改革推進課が執筆した。山田専務の直属の部下でもある。靴の底から水虫を掻くが如きの記事のポイントはこうだ。

関連記事

powered by weblio