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特集

市場の新野菜2

Case3 プロのシェフとプロのつき合い

■浅野悦男さん
エコファーム・アサノ
プロフィール:昭和19年生まれ。昭和43年より野菜作りを本格化。独自の有機農業に取り組みながら様々な消費者への産直活動や量販店、外食業と農産物流通に取り組む。生産者と需要者とが信頼関係の中で供給していく新しい農産物生産者のネットワーク「エコファームネットワーク」構築に取り組んでいる。

【生きざまとしての「野菜」を】

 ルッコラやセルバーチコ、コスレタスなどのイタリアンレストラン・フレンチレストラン向けの野菜を浅野さんは生産している。また、環境に過負荷を与えない自然の力を吸収した野菜を生産する環境保全農業の勉強会「エコトビア・ヤチマタ」の仲間達とは大根、里芋、人参、生姜などを生産・販売している。

 栽培方法は有機栽培であるが、浅野さんは「有機」とは言わず「本物の野菜栽培」と呼ぶ。「有機栽培認定」は浅野さんにとっては余計なものだという。

 「あれは、単に栽培方法を認定しているだけだよ」

 「おいしいとか、本物であるということは何も補償していないじゃないか」

 「有機栽培認定」は本来の野菜にとって、最低限の生産の態度のレベルを「認定」として表しているだけで、その生産物の本質を表してはいない。逆に「認定があれば高く売れる」という程度の狙いで生産されたものと、同じ土俵に上がることは潔しとはしないのだ。

 本物のおいしい野菜を、自然環境や、作物本来の力を活かすように、寄り添いあいながら作っていくと現在の様な栽培方法となった。

 「私の野菜や、私達の生きざまを見て、買ってもらいたいんです」

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