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特集

市場の新野菜2

【生産者として、プロの態度】

 「シェフにしても、スーパーさんにしても、うちの畑の土や堆肥を舐めてくれるんです。あの態度には感激しました」

 「ちゃんとわかってくれるバイヤーさんは、まず、野菜を食べてみてくれるんです」

 浅野さんの人物観察の一つである。栽培方法や、値段ではなく、ちゃんと作っているんだという態度を見て自分を、自分の野菜を評価してほしいのだ。

 そんな浅野さんの野菜を求める人は、浅野さんのファンであり、浅野さんもその人のファンになってしまうという。

 「お客」としてではなく、お互いにその人間性、プロとしての力量、見極める眼力、そして感性を互いに理解し、共有できないとファンにはなれないものだ。

 「だから、私も料理のことを勉強します。どんな味の野菜を求められているか、食べている人の反応も勉強させていただいています」

 「『こんな野菜が作れないか?』と見知らぬ野菜を宿題に出されることもあります」

 「そうなったら、とにかく勉強と工夫です」

 「原産地の外国にも何度も行きました」

 単に作りっぱなしの「生産者」なのではない。作る人、売る人、食べる人。関わる全ての人が互いにファンとなり、「野菜」を共有しなければならないと浅野さんは熱く語る。

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