ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

田牧一郎のカリフォルニア稲作便り

日本の稲作は国際競争力を持てるのか?(その3)

ずいぶんと前ですが、親しい友人とこんな「頭の体操」をしたことがありました。コメが日本に輸入されるとすれば、そのきっかけあるいは状況、そして影響はどうなるのだろうか?消費者へは、どのように輸入米が販売され、価格はどのようになるのか?生産者はどのようなコメをいくらで販売できるようになるのか?あるいは、コメ作り経営を継続できるのだろうか?コメ輸入を前提として経営を検討しなければ、将来のコメ作り経営は成り立たないと考えていました。
 ずいぶんと前ですが、親しい友人とこんな「頭の体操」をしたことがありました。


コメ輸入の日


 コメが日本に輸入されるとすれば、そのきっかけあるいは状況、そして影響はどうなるのだろうか? 消費者へは、どのように輸入米が販売され、価格はどのようになるのか? 生産者はどのようなコメをいくらで販売できるようになるのか? あるいは、コメ作り経営を継続できるのだろうか?

 コメ輸入を前提として経営を検討しなければ、将来のコメ作り経営は成り立たないと考えていました。

 かつてはこのようなことを発言する農業者は裏切り者であり、古い言い方ですが非国民的な目で見られていました。今でも状況はさほど変わっていないと思いますが、とにかく窮屈な雰囲気でした。そのような中であえて日本へのコメ輸入がなされる時の予測をしてみました。

(1)最も抵抗なく輸入されるのは、不作が続き国内での生産が消費をまかなえなくなった時
(2)いやいやながら輸入せざるを得ないのは、当時のガット(現在のWTO)で合意した時

 この2通りともタイミングはどうあれ、そのうち起こり得ることだと思いました。

 実際に、冷夏による不作から緊急輸入が行われました。ガットの場でミニマムアクセスによる輸入が決まったのはそれからすぐのことでした。どんな理由にせよ大量のコメが輸入されることが決まった時、私はとんでもないことになってしまったと驚きました。

関連記事

powered by weblio