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【シリーズ TPP特集】
「重要品目」東京大学農学部 本間正義教授
- 東京大学大学院 農学生命科学研究科教授 本間正義
- 2013年08月01日

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事前交渉は失敗ではない
――日本がいよいよTPP交渉に正式に参加しました。これから重要品目について議論を深めていくわけですが。
その重要品目について言っておきたいのですが、英語ではセンシティブ・プロダクツですね。WTOやFTAではインポータントという言葉は使っていません。なぜかといえば国によって重要な品目は違うからです。
――日本ではコメだけど、米国では自動車といった感じですか。
そう、あくまで主観的な話ですよ。つまりセンシティブというのは政治的にということで、いわばポリティカリー・センシティブ・プロダクト。政治がその重要品目を決めるということに過ぎないわけです。
――日米二国間の事前協議でこの点が話し合われましたね。
ええ。日本が自由化したい自動車の関税については即時撤廃されずに、20年、もしかしたらもっと長い時間をかけて関税を撤廃するということになりましたね。だから日本は入場料を高く取られたんだ、交渉的には非常に失敗している、と言われているわけです。
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本間正義 ホンママサヨシ
東京大学大学院
農学生命科学研究科教授
1951年山形県生まれ。帯広畜産大卒。アイオワ州立大博士課程終了後、小樽商科大、成蹊大教授などを経て現職。専門は農業経済学、農業政策論、国際農業経済論。主著に『農業問題の政治経済学』『農業問題の経済分析』など。
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