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特集

―枝豆(だだちゃ豆)の収穫体系を通して考える―“最高”より“最適”を選べ!


(5)軽トラ等への積込み、積降ろし、走行、旋回の操作は後部で行う。

■最適のための条件

 作業能力を3a/時として早朝の3時間を収穫作業に当てた場合、9a/日の作業となる。より大きな面積をこなす必要がある場合、温度の高い時間での収穫を避けるために作業時間の設定を考える必要が出てくる。

 栽培条件を合わせながら収穫物の運搬量を一気に軽減し、残さの出る調製場での脱莢作業を省略したいという人に「最適」と言える。

 以下は(株)ミツワの「機械化対応栽培マニュアル」から引用したものである。


1作物・圃場・作型の条件


・作物の条件
 枝豆の草丈が短か過ぎず、またあまり長過ぎもしない程度のもので、分枝が少なく着莢位置が高く、茎はやや細目のものが適している(表1)。また、極早生・早生系統の品種は草丈が短く、播種時期により着莢位置が地際から10cm前後に集中するため適さない。

・圃場の条件
 有機質に富む膨軟な土壌で、砕土が良く、排水性の良い圃場が適している。

 水田転作においては、排水の悪い重粘土の圃場は適さない。

 前作に大豆等の畑作物を2作程度栽培した後の圃場が良い。

・栽植様式
 適応畝幅は80~90cm、1畝1条植え、勾配は3/100以下、倒伏角度は30度以下であることが必要。

・栽植方法
 育苗→移植、または直播でも適応するが、直播の場合は地温がおおむね15℃程度になってから行う方法が発芽・苗立が安定する。移植の場合は、初生葉の展開が3/4ないし完全展開時の頃に定植すると良い。

・施肥量
 枝豆の生育をやや抑え、分枝が少ない方が脱莢精度が高くなるため、基肥は慣行よりやや少なめにし、生育を見ながら追肥で対応する方が良い。


2圃場の準備


・畝の配置
 ハーベスタの旋回する部分を確保するため、枕地を3~4m(4~5畝分)程度とる。また、最初の畝の中心は、畔際から40~50cmの位置となるようにする(図1)。

・作畝
 適応畝高は20cm程度。培土する場合は1~2回程度とし、過度にならないようにする(図2)。

・耕うん・畝立・整地・マルチ掛け
 耕うんは、施肥後圃場が良く乾燥しているうちに行い、可能な限り砕土する。

 畝立後は、直ちに床面の整地・均平を行い、床面の凹凸がない様にする。

 早生種では畝高が20cmまでにとどめ、培土を行う中晩生種では、最初の畝立はあまり高くしないこと。

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