ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

特集

―枝豆(だだちゃ豆)の収穫体系を通して考える―“最高”より“最適”を選べ!


 更に雨天時には、その走行性においてトラクタ収穫の大きな利点が発揮される。だだちゃ豆の収穫適期は数日と短い。また、夏の暑い時期での収穫では、収穫してから保冷庫へ入るまでの時間をいかに短くするかが、商品の鮮度を左右する。雨天時の作業性も重要な収穫機選択のポイントとなる。

 (株)広洋エンジニアリングでは、トラクタ1台で収穫、調製場までの運搬、残幹の運搬が行える「枝豆収穫キャリア」を開発している(詳細は下段参照)。木村さんの場合、収穫用と運搬用の2台のトラクタを使用している。他の収穫機を使用する場合でも、圃場内及び調製場までの運搬手段が別に必要となる。更に、収穫機と運搬車の運転手をそれぞれ別とした作業体系の場合、「枝豆収穫キャリア」を使用することで作業人員が一人減らせる。同社によると、トラクタの運転手とその後ろに作業する人が1、2名つくと最も作業がスムーズになるとのことである。

 木村充さんのケースについてまとめると、まず他の作物との汎用性を求めている点が(株)広洋エンジニアリングの「振動式掘取機」選択のポイントとなっている。そして専用機にはやや不適ではあるが、味の良さで随一と言われる品種を機械化収穫するにはどうしたらよいかという観点から同社の機種を選択している。


◎ケーススタディ2――梅津 博さんの場合 (株)ミヤマエンジニアリング 刈取型枝豆収穫機の選択


 三川町の梅津博さんの属する庄内田川農協生産出荷組合では、7人のグループで約5haのだだちゃ豆(鶴岡市ではないので庄内茶豆と呼んでいる)を生産している。梅津さんは、庄内でも数人しかいない花き(シンビジウム)の生産者でもある。三川町は月山赤川水系にあり土質は砂壌土であるが、白山地方のように畑作地帯ではなく、だだちゃ豆も水田の転作として営まれている。梅津さんたちがだだちゃ豆の栽培を始めたのは平成9年、この時は手で植え、手で引き抜き、手こぎタイプの脱莢機を使用していた。

 現在、梅津さんたちは移植をしていない。直播きである。大豆用播種機をトラクタに付けて3条播きをしている。畝幅は85と90cm、株間が20~25cm。やや株間を狭くすることで欠株分を補っている。

 平成10年、大豆用の豆トラで強引に収穫を行ったが、結局その年の半分は手で引き抜かざるを得なかった。それを使用した感想を聞くと「意外といけた。作業スピードも速い。ただ、搬送するときの爪が鉄でできているので、若干枝豆の莢に傷が付く。それと、タイヤが一輪で畝の上を歩くようになっているので、雨が降って圃場が柔らかくなると歩けなくなる」とのことだった。平成10年は収穫期に雨の多い年だったそうだ。

関連記事

powered by weblio