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特集

―枝豆(だだちゃ豆)の収穫体系を通して考える―“最高”より“最適”を選べ!


 ヤンマー農機(株)の枝豆収穫機は、枝豆を引き抜き根付き収穫をする自走式収穫機である。地際から数cmのところをスポンジベルトが茎を挟み引き抜いていく。ロール状の土落とし装置が根についた土をかき落とし、搬送部を通って収穫された枝豆がバケットに溜まる。適量となったところでバケットに付いたレバーを引いて搬出する。

 前方のゲージ輪の調節によって15cm~35cmの畝高に対応し、畝幅も90~95cmとだだちゃ豆栽培には充分適応しており、庄内でも利用されている。(株)広洋エンジニアリングの掘取機に比べ、着莢位置や倒伏など栽培体系には配慮が必要となるが、トラクタや軽トラといった圃場内運搬車への積み込みを直接行う場合には、腰をかがめる必要がないので腰への負担を軽減できる。だだちゃ豆だけでなく、根付きでより鮮度のよい形で枝豆を収穫したいという人たちにとって適した収穫機であろう。

 木村さんも梅津さんも、収穫機は最終的にはハーベスタ形式のものが理想であろうと異口同音に語っていた。(株)ミツワの「枝豆ハーベスタ」への期待値は高い。

 同機の最大の特徴は圃場内で立毛状態の枝豆からそのまま脱莢していくことにある。同機は、2本の回転するブレードで挟むようにして枝豆の根元から葉先にかけて莢ももぎ取っていく。葉や屑はブロアと選別ローラで分離され、後部コンテナには莢だけが収納される。適応畝幅は80~90cm、適応畝高は20cm前後となっている。

 立毛状態での莢収穫の利点は、圃場から調製場までの運搬が一新されるだけでなく、収穫後まず保冷庫に収穫物を直接入れ品温を下げ、それから選別・洗浄作業が可能となることだ。それによって出荷までの理想的な鮮度管理体系が確立できる。

 更に、収穫の時間帯も夕方にシフトできるようになるかも知れない。枝豆のうまみ成分が最ものっているのは夕方の時間帯である。うまみは夕方蓄積して夜から朝にかけて消耗される。ただ品温が一番低いのが朝方であり、出荷調製の関係から朝方の収穫が選択され指導されてきた。同機を使用すれば、夕方収穫したものをそのまま冷蔵庫に入れることができる。それを朝まで冷やし、調製作業を朝やることで1日早く出荷することができるようにもなる。

 庄内地方でも同機を導入している生産者がおられるが、残念ながら、現状では両氏とも栽培条件や処理能力の点から選択の対象とはしていない。しかし、今後の発展性という点では両氏ともに注目している機種である。

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