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新・農業経営者ルポ

危機を救ってくれたのは家族とお客様だけだった

「智惠子抄」で知られる安達太良山を望む福島県大玉村。この地で稲作経営を営む鈴木博之は、かつて経営破綻し、一時は自宅が競売にかけられそうになる事態にまで陥った。農協を訴え、ひたすら経営再建の道のりを歩んできたが、ようやく時代が彼に追い風を送りつつある。時代の変化に気付いたがゆえに、村社会の異端児と扱われた彼は今、機能米による団子作りに新たな可能性を見出している。取材・文/昆吉則 撮影/編集部

※鈴木博之氏が講師をつとめるセミナー「農地を未来に受け継ぐために~東電に勝訴するまで戦う~」が、2012/6/15(金)開催されます。 ※
詳細は下記をご覧ください。
http://agri-biz.jp/news/detail/170
経営破綻を乗り越えて

今から20年前の1988年、鈴木博之(57歳)は破産に陥る危機を経験している。76年に鈴木が中心となて組織した農業機械の共同利用と作業請負を目的とする任意団体「大山北部地区農作業互助会」が行き詰まった結果である。組織の機械導入のために、鈴木家の資産が担保になっていたのだ。その清算のための借金返済は、今も続いている。

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