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新・農業経営者ルポ

危機を救ってくれたのは家族とお客様だけだった

「嫉妬はしばしば正義の仮面を被って登場する」という言葉があるように、彼に対する妬みが、もっともらしい正義の言葉になり、批判となる。かつては、それに乗る農協や行政担当者ばかりであったが、そんな時代もそろそろ終わろうとしている。

鈴木の妻のせつ子に「苦労されましたね」と、水を向けると、「終わったことはもう忘れました。今は団子作りで頭が一杯ですよ」と、静かに笑った。(文中敬称略)

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