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人生・農業リセット再出発

「離見」

「離見(りけん)」とは能でいう、ちょっと立ち止まって、離れて自己を客観的に見てみること。
 正月は冥途の旅への一里塚、めでたくもあり、めでたくもなし…頓智で有名な一休和尚は、新年になると杖の先に髑髏を乗せて、そう言いながら歩いたとか。新しい年を迎えるにあたって真新しいカレンダーを壁に掛ける。考えてみれば、いつの日か誰にも、もうめくることが必要でない朝がやってくる。

 ニューヨークへ飛んできた。外地から想像するほどの混乱はまるで無く、いつも以上に人々は充実して活気に満ちて賑わっていた。ただ、あの日の事件をきっかけに何かがはっきりと変化したようだ。われ先に他人を出し抜いて前に進むことで世界のアメリカを育ててきた気風が、いつ死ぬか分からないという東洋的死生観に変わって、今を少しでも大事にしようと内面に向かって刹那を感じる風土に変化していた。人々は結束していてより優しくなっていた。人間、時には立ち止まることも必要なのだろう。

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