記事閲覧
【「食」のビジネスパートナーを探せ!】
小島理喜雄さん(ウーベルフーズ株式会社 東京都文京区本郷4-37-10)
- 西田真二
- 第4回 2002年02月01日
- この記事をPDFで読む
Q:独立されるきっかけは何だったんですか。
小島:プラスチックメーカーに勤めていて、つくづくメーカーというのは景気に振り回され、取引先に振り回され不安定なものだと考えていましたが、そんな時にポリプロピレンという素材に出会ったわけです。当時はまだこのフイルム材の接着技術がなくて包材として使えなかったのですが、これができることが分かってパッケージの会社を興したんです。しかもメーカーとしてではなくシステムを売ることを考えました。
Q:つまり、小島さんはシステムのソフトを売る側へ回ったわけですね。
小島:そうです。中小企業メーカーは本当に景気に振り回されます。メーカーとしてでなく企画力や市場開拓力を売ることで着実な基盤を作りたかったんです。そのパッケージを毎年晴海で開かれている包装展に出品したら、何千万と面白いように売れました。包装のシステムを売ったわけです。主に売ったのは漬け物屋さんと魚屋さんです。と言うのも彼等の商品には〇〇という漬け物屋なんだという顔がないからです。袋に屋号が書いてあったってそれは商品の顔にはなりません。△△という魚屋の顔がないんじゃおかしいでしょう、皆同じなんです。展示会に来られたお客様にこれから量販店に自分の商品を売る時に自分の顔を持たなければ売れませんよ、そうアドバイスしましたら、うちのを作ってくれということになるわけです。面白い程売れましたね。
Q:包装展の成果をどう広げられたんですか。
小島:それから私は大洗に営業所を構えましてね。大洗は魚がとれる場所ではないんです。加工所が日本一多いところなんですよ。600軒ありますからね。そこにいってさんざん吹聴しましてね。「こんなことしていたら売れないよ。こういうパッケージを使ってこういうデザインでこういう商品の顔を作らなければダメだね」とやったわけです。最初は大変でしたよ。なんだこいつ、魚なんかとれない長野から出てきてなにを言ってやがるって感じで、俺の商売を馬鹿にするのかって怒鳴られましてね。名刺なんか目の前で破かれるんですから。でもこういう人がいいんですよ。反応がない人はかえってダメですね。一番怒っていた人が、数日すると電話かけてきましてね。おまえ面白いこと言うやつだ、少し話し聞かせろって言うわけですよ。それからは芋蔓式にどこでも話が進みました。結局、商品企画そのものを含めて包装設備と一緒にソフトを売ったんです。シシャモなんかのパッケージはうちが作ったんです。
小島:プラスチックメーカーに勤めていて、つくづくメーカーというのは景気に振り回され、取引先に振り回され不安定なものだと考えていましたが、そんな時にポリプロピレンという素材に出会ったわけです。当時はまだこのフイルム材の接着技術がなくて包材として使えなかったのですが、これができることが分かってパッケージの会社を興したんです。しかもメーカーとしてではなくシステムを売ることを考えました。
Q:つまり、小島さんはシステムのソフトを売る側へ回ったわけですね。
小島:そうです。中小企業メーカーは本当に景気に振り回されます。メーカーとしてでなく企画力や市場開拓力を売ることで着実な基盤を作りたかったんです。そのパッケージを毎年晴海で開かれている包装展に出品したら、何千万と面白いように売れました。包装のシステムを売ったわけです。主に売ったのは漬け物屋さんと魚屋さんです。と言うのも彼等の商品には〇〇という漬け物屋なんだという顔がないからです。袋に屋号が書いてあったってそれは商品の顔にはなりません。△△という魚屋の顔がないんじゃおかしいでしょう、皆同じなんです。展示会に来られたお客様にこれから量販店に自分の商品を売る時に自分の顔を持たなければ売れませんよ、そうアドバイスしましたら、うちのを作ってくれということになるわけです。面白い程売れましたね。
Q:包装展の成果をどう広げられたんですか。
小島:それから私は大洗に営業所を構えましてね。大洗は魚がとれる場所ではないんです。加工所が日本一多いところなんですよ。600軒ありますからね。そこにいってさんざん吹聴しましてね。「こんなことしていたら売れないよ。こういうパッケージを使ってこういうデザインでこういう商品の顔を作らなければダメだね」とやったわけです。最初は大変でしたよ。なんだこいつ、魚なんかとれない長野から出てきてなにを言ってやがるって感じで、俺の商売を馬鹿にするのかって怒鳴られましてね。名刺なんか目の前で破かれるんですから。でもこういう人がいいんですよ。反応がない人はかえってダメですね。一番怒っていた人が、数日すると電話かけてきましてね。おまえ面白いこと言うやつだ、少し話し聞かせろって言うわけですよ。それからは芋蔓式にどこでも話が進みました。結局、商品企画そのものを含めて包装設備と一緒にソフトを売ったんです。シシャモなんかのパッケージはうちが作ったんです。
会員の方はここからログイン
西田真二
「食」のビジネスパートナーを探せ!
ランキング
WHAT'S NEW
- 有料会員申し込み受付終了のお知らせ
- (2024/03/05)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2023/07/26)
- 年末年始休業のお知らせ
- (2022/12/23)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2022/07/28)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2021/08/10)
