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特集

第10回国際園芸技術展 

 近年、夏期温室内に直接噴霧する多目的ファン(エアクール)の有効性が高いと認識されはじめ、普及が増加している。これは流動ファンに遠心細霧装置を取り付けたもので、細霧冷房と防除、加湿など多目的な利用が可能となっている。日本ではフルタ電機(株)が韓国から輸入販売している。

○モノレール式無人噴霧散布システム

 エアクールと同様、フルタ電機が韓国から輸入販売しているもので、今回出品している「夢防除システム」は、温室の各畝列毎にモノレールを設置し、無人で農薬や活性物質などの散布ができるシステムである。2001年に福岡で開催された東アジア園芸技術展で展示されたもので、静電ノズル使用の全自動・無人化システムである。

○流動ファン

 近年、温室内の空気の流動性が重要であることが認識されてきている。それによって葉の光合成が促進され、上下温度差を防ぐことによりエネルギーの低減につながる。温室の高さによるが、筆者の実験では、10~20%の暖房熱量の低減が確認された。

 今回の展示場に出品されたフルタ電機の「エアビーム」や(株)大仙の室内空気撹拌扇「エアムーバー」をはじめ、韓国の新安グリーンテックの「エアーミキサー」など種類が多い。韓国内では15~25万円のものが生産普及しているので、輸入製品を導入することを検討してもよいと思われる。


【4 被覆資材】

 近年、多様な被覆資材が市販され、その機能も徐々に高度化されている。環境保全対策技術は極めて重要で、プラスチック資材を使用することが廃プラ問題を生み出し、廃プラ量を削減する対策として長期展張資材や生分解性被覆資材が開発された。紫外線カットフィルムや湿度調節資材の使い方によっては減農薬が可能であるが、被覆資材の機能に頼るだけでなく、施設の環境制御技術と複合的に組み合わせることによってさらに有効性が増すと考えられる。

 日本の場合、農ビフィルムが80%を占めていて、農POやフッ素フィルム(ETFE)が増加傾向にある。しかし、ポリエチレン(PE)中心の韓国の場合、フッ素フィルムなど機能性フィルムの需要が少ないので輸入に依存しているのが現状である。

 出品されていた被覆資材の中で目立っていたのは、旭硝子グリーンテック(株)の「エフクリーン」である。このフィルムは耐久性、光透過性、防汚・滑雪性などに優れ、最先端のフッ素系温室被覆材である。

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