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農業情報クリップ

2002年4月~5月 農業情報ピックアップ

テクノロジー


【4/12 トマトの成熟進める遺伝子 米国グループが発見】

 植物の実を熟させる働きを持つ遺伝子を確認したと、米農務省の研究所などのグループが発表した。研究グループは、通常のトマトに比べて成熟が遅いため実が柔らかくなりにくく、長期間の流通に耐えるとして品種改良に使われている変種のトマトに着目。このトマトでは、rinという遺伝子に変異があることを突き止めた。

 rinは、トマトの実が柔らかくなる成熟プロセスのコントロールに関与。この遺伝子と逆の配列を持った「アンチセンス遺伝子」という人工の遺伝子で、rinにふたをするようにして、その働きを調節すると、トマトの成熟をコントロールすることができた。(共同)


【4/19 植物の成長促進物質を発見】

 植物の発芽や成長を促進する特殊なタンパク質を、理化学研究所と米ソーク研究所の共同研究チームがアブラナ科の植物シロイヌナズナの突然変異種を用いた実験で発見したと発表した。育種や遺伝子操作により植物にこのタンパク質を作らせて、農作物の収量を増やしたり、栄養が乏しい状態で育つようにできると期待されている。このタンパク質は、イネやトマトなど多くの植物が共有しているあるタンパク質の正常な遺伝子が、一塩基だけ置き換わった変異で作られる。このため、育種や簡単な遺伝子操作により、人為的な変異を起こすことで、このタンパク質を作ることが可能という。(共同)


【4/28 クローン遺伝子に何らかの異常 羊ドリー生みの親が警告】

 英紙サンデー・タイムズによると、世界初の体細胞クローン動物の羊ドリーを作った英国のイアン・ウィルムット博士が、これまでにつくられたクローン動物すべての遺伝子に何らかの異常があるとみられるとの調査結果を発表した。博士は、イタリアや米国の医師が進めているクローン人間づくりに対し、遺伝子の欠陥を伴う危険が極めて大きいと強く警告した。

 博士は世界のクローン動物を追跡調査した結果、日常的に発生している異常として、(1)羊、牛の場合は体の巨大化 (2)マウスの場合、胎盤が正常の最大4倍に肥大 (3)豚の場合は心臓の欠陥を列挙。このほか発育障害、肺の異常、免疫機能不全、突然死なども見られた。(毎日)

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