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特集

酸素に注目する湿害対策
“湿害”は畑で起これば田圃でも

【中耕による湿害回避】

 さて、プラウ耕を一次耕とするならば、ハローの砕土・整地は二次耕である。それで終わりかと言えばそうではない。カルチベータの中耕は三次耕であり、湿害回避には、この三次耕も実に重要な役割を果たす。また、播種床造成技術に手を抜けないことはもちろんのこと、管理作業にもフォローが必要である。

 あるカルチベータメーカーの大将は、湿害は中耕によって回避できると豪語していたが、その通りである。心土破砕をした、深耕したといってそれで全てが満たされる訳ではない。確かにそれが基本であるにしても、それだけに満足していては折角のその効果も半減するであろう。湿害対策には管理作業による詰めも欠かせない。

 播種をした、移植をした、それだけでも圃場条件は変化する。ましてや大型機械化体系時代である。これまで以上に踏圧による圃場条件の変化は烈しいとみなければならず、当然のこととしてその対策がなければならない。

 古い農書にも中耕の大切さが説かれている。農業の基本原則は古今東西変わるものでないことからすれば、その時代の技術内容に応じ、どのようにアレンジするかである。さすがに北海道のカルチベータメーカーは基本技に忠実であり、中耕に様々の工夫を凝らしている。

 湿害は災害をもたらし、経営者に損害を与える。しかし、湿害は技術で回避できるものである。水のない苦しみに比較すれば、水があることに感謝すべきであろう。仮に水に苦しみ、水を恨むとすれば、怠慢の謗りを免れない。

(前社団法人北海道農業機械工業会専務理事 村井農場城主 村井 信仁)

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