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韓国ではここ数年、急速に米の消費量が減り、過剰在庫と米価低迷など日本と同じ悩みを抱えている。これまで世界で唯一米の自由化が猶予されてきた韓国だが、それも2004年で期限切れになる。それ以降は海外から安い木が入ってくることは明らかで、米対策は韓国の農業にとって最大の問題だ。「量から質の稲作への転換を」―昨年9 月、農林部が発表した「米産業発展総合対策案」には、良質米の生産推進が掲げられている。文面を追っていくと「日本のコシヒカリ以上の良質米品種を開発する」という一文が載っていた。
とはいえ、いきなりコシヒカリを凌駕する米が開発されるわけはなく、指をくわえて待っていられるほど農家にも余裕がない。
韓国ではこれまで独自の品種や日本の「秋晴」などを作ってきたが、食味の点では日本の米に劣るといわれてきた。そこで、正式に手数料を払って今年から、コシヒカリを作付けすることにしたようだ。あくまで良質米の品種を開発するまでの「つなぎ」としての作付けで、日本に輸出するためではないようだ。
とはいえ、いきなりコシヒカリを凌駕する米が開発されるわけはなく、指をくわえて待っていられるほど農家にも余裕がない。
韓国ではこれまで独自の品種や日本の「秋晴」などを作ってきたが、食味の点では日本の米に劣るといわれてきた。そこで、正式に手数料を払って今年から、コシヒカリを作付けすることにしたようだ。あくまで良質米の品種を開発するまでの「つなぎ」としての作付けで、日本に輸出するためではないようだ。
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青山浩子 アオヤマヒロコ
農業ジャーナリスト
愛知県岡崎市生まれ。京都外国語大学英米語学科卒業。日本交通公社(JTB)勤務を経て、韓国延世大学に留学。帰国後、(株)船井総合研究所などに勤務。在職中、農業関連のコンサルティングに携わる。1999年に独立、農業関連のフリージャーナリストとして活動中。著書に、『「農」が変える食ビジネス』(日本経済新聞社)、『農産物のダイレクト販売』(共著、ベネット)、『強い農業をつくる』(日本経済新聞出版社)がある。農業関連の月刊誌、新聞などに記事を連載する一方、茨城大学農学部の非常勤講師、韓国農民新聞の客員記者も務める。
http://aoyama.my.coocan.jp
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