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人生・農業リセット再出発

「磯笛」

「磯笛(いそぶえ)」は楽器ではない。命に係わることである。海女が海底から浮上して来た瞬間に口をすぼめて呼吸をすると、笛のような、波間に漂うある種のもの悲しい音がする。高圧の水中から出て来る時に空気中に溶け込んだ窒素が水気泡になって血管に詰まる危険な潜水病を防いでいるのである。一気に肺を開くのを避けて徐々に、ということなのだ。
 徐々に…。森羅万象の適応においてこれは大切なことである。が、かたや「茹で蛙」の例にもあるように、熱いお湯に蛙を投げ込めば即座に死んでしまうものを、水に入れたままから火を通して次第にお湯になっても蛙は気づかずに、終いには限界に達して茹で死ぬことになる。環境汚染ではこの例えがよく使われるが、人間の思考回路はどうなっているのか?

  銀杏の実には雄と雌がある。殻の筋が二本になっているものがほとんどだが、中には三本筋のが混じっている。これが雌であり、成長したときに実をつける木になる。これを盆栽鉢に植えてみて考えた。数年経っても小さい木のままなのだ。ミニチュアだから当然なのだが、幹だけではなく葉っぱもごく小さいのである。大地に植えかえた途端にどこにでもある大木になってしまった。まさに同じ木でも小さな四角い囲いに閉じ込めてしまうと「困」る、になるのである。

 ディカプリオやクリントンを日本に連れて来たり、ナオミ・キャンベルなど数多くの世界一流人を動かしている「ザ・スーパーモデル」社長の吉田勝彦氏に歳を聞いたら39才。HISやスカイマーク航空の社長である澤田秀雄氏と飲んでいたら何と私と歳はあまり変わらない。ヴァージン航空のブランソン社長も私と同年。皆、ゼロからの創業者である。何が違うのか? 共通点は、棒ほど願えば針ほど叶う!の発想である。金魚ほどの人生で良しとすれば舞台は金魚鉢。鯉であれば池、鯨は太平洋。そして彼らは宇宙を心に描いている。

 人生お一人様一回限り。狭い発想の囲いを取り払って直ぐにでも勝負を賭けないと、そのうち徐々にでは、悔いの無い貴重な面白人生を楽しむには時間が足りないというものだろう。同じ人間なのだから。

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