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特集

農薬は誰のために?


 現在、5000種以上の農薬が登録されていますが、同じ有効成分でもメーカーが違ったり、製剤が違ったりするだけでも別の農薬登録になっている場合もあります。また、複数の有効成分が含まれる農薬(混剤)も登録が必要です。ちなみに有効成分の種類は約500種です。


無登録農薬にもいろいろあります


 無登録農薬と一口で言ってもその成り立ちは様々です。大きく分けて以下のようになります。

(1)以前は登録があったが何らかの理由で削除された、または更新できなかったもの
(2)以前は登録があったが販売業者があえて登録を更新せず失効したもの
(3)全く登録を受けたこともないもの
(4)登録を受けている農薬の密造品、輸入品
 (1)は毒性や薬害などの理由で使用を禁止され登録を抹消、または更新されなかった場合を指します。(2)は商売上の理由で業者が登録維持を放棄した場合、(3)は全く農薬としては実績のない薬品の使用、(4)は海外からの並行輸入品や農地登録のない除草剤の農地での使用などが該当します。

 農薬は一度登録をとっても永遠に販売可能なわけではなく、3年ごとに登録を更新しなければなりません。その際に、その3年間に新たに分かった知見や新たに制定された基準などに合致しているかを見直さなければならず、登録の維持には金銭的にも労力的にもメーカーは負担を強いられます。よって大部分の失効農薬は(2)のパターンに当てはまります。

 この場合は販売の権利は失効しているものの、使用に関しては問題ないという解釈がなされています。


いま騒ぎになっているのは?


 いま騒ぎになっている農薬は(1)のパターンです。プリクトランについては発がん性があるという報道もなされていますが、正しくは催奇形性があるかも知れないということで1987年に失効しています。ダイホルタンは発がん性を指摘され1989年に失効しました。PCNBはダイオキシン類が検出されたという分析結果が元となり2000年に失効しています。共にそうではないということを証明する実験データを提出すれば良いわけですが、そのデータを取るためには多大な出費が必要であり、望み通りのデータが出るとも限らないので、売り上げと出費をはかりにかけて、各メーカーは登録を維持するのを諦めたと言われています。

 一方、果実の落下防止などに使用されていたと言われるナフサクは(2)のパターンであり、1976年に失効しています。

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