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特集

農薬は誰のために?

 また法制面でも現行の作物別の適用の考えを維持しつつも、作物をある程度まとめることで適用を拡大していこうという動きがあります。具体的には作物の形態や成長速度などの要素で分別して、○○類といった風に束ねることが提案されています。その通りになればマイナー作物農家にとっては朗報でしょう。ただ、技術的にそのようなことができるのかは疑問です。残留農薬の量が形態や成長速度と相関するのではないかという発想に基づいていますが、本当にそうなのか裏付けが必要です。また薬害が形態と相関するとは思えません。むしろ、農薬別で優先的に適用拡大させる薬剤を毒性や吸収性や他作物での薬害の実績などを基にして決めた方が合理的だと思います。例えばBT剤やでんぷん剤などは簡単な薬害試験だけで適用拡大を認めるとか、思い切ってそれらの薬剤については適用を無制限にするといった規制緩和の方が現実的ではないでしょうか。

 このように行政も今まで以上の問題意識を持って取り組みを進めています。いずれも、実現するまでにある程度の時間はかかるわけで、それまでの間はどうしようもないというのが本音のところです。そういった作物は作らないか、今まで通りの対応で作って問題があれば黙認してもらうようにするかが現実的な選択肢となるでしょう。


農薬取締法関連部分の抜粋


第1条の2
 この法律において「農薬」とは、農作物(樹木及び農林産物を含む。以下「農作物等」という。)を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の動植物又はウイルス(以下「病害虫」と総称する。)の防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤(その薬剤を原料又は材料として使用した資材で当該防除に用いられるもののうち政令で定めるものを含む。)及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる成長促進剤、発芽抑制剤その他の薬剤をいう。

第1条の2の2
 前項の防除のために利用される天敵は、この法律の適用については、これを農薬とみなす。


農薬対策室インタビュー第2弾 これからの農薬取締法とマイナー作物対応はどうなる?

木酢の使用は取締対象となるのか? サニーレタスにレタスの農薬は使えるのか? 適用拡大を外食・量販が求めることはできるのか?


 臨時国会において農林水産省では、無登録農薬の販売者に対する罰則規定に加えて、使用者に対する罰則規定を農薬取締法に盛り込む。それと関連して先月号のインタビューでは、登録農薬の適用外使用についてはその規制に含まれないことが明らかとなった。

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