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【この直売所はなぜうまくいかないのか?】
シェフをクビにできるか?
- (有)ベネット 代表 青木隆夫
- 第4回 2002年11月01日
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落第ばかりのレストラン
直売所や道の駅を訪問するとお休みどころとして簡単な食堂やイートインを併設しているところが多い。一見すると儲かりそうなのだが、長い目で見ればほとんどは存在自体が逆効果になっている。いくつかの例を挙げながら説明しよう。私が感情的理由でレストランを非難しているのではないことがわかるはずだ。
【(1)ソフトクリーム】
大人も好きな甘いソフトクリーム。原料のソフトクリームミックスとリースの製造機があれば誰にでも作れる。地元の酪農家に原料を作るプラントがあれば許せるが、大部分はメーカーから買ってくるだけ。原料価格は50円もかからないはずだ。だから、野菜の委託販売とは比較にならないほど儲かる。一度手を出せば止められなくなる。
【(2)うどんとそば】
冷凍物をお湯の中で解凍し、つゆをかけて出す。玉子で月見、油揚げできつね、付加価値も簡単に付けられる。見てくれと頼まれたので「すぐに止めること」と指摘したら、「原価が安いし、アルバイトでも平気だし、お休みどころを兼ねて人気があるんですよ」と答える。そんなことは誰にでもわかる。聞く耳を持たず言い訳するのなら、見てくれなんて言わないで欲しいな。知らない人に文句を言われる担当者は不愉快だし、時間とお金がもったいないでしょう。
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青木隆夫 アオキタカオ
(有)ベネット
代表
埼玉種畜牧場入社。食肉加工販売、関連食品、レストランで年間50億円を直売する同社に、楽農部門を設立。地元農家50名及び全国の農家とと直売所「楽農ひろば」を新設。運営管理に携わる。2001年(有)ベネット設立、代表取締役。農業書出版、コンサルティング、農畜産物の販売プロモーションを手掛ける。全国直売所研究会事務局長。
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