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村井信仁・67歳からの新規就農日記

プラソイラから考えること

プラソイラによるその場反転耕の可能性


 その昔、その場反転のプラウの開発にうつつを抜かしたことを想い出す。ボトムプラウの欠点は大きく土を動かしてしまうことであり、ロータリティラと違って水田には使えないと言われたことが口惜しく、それならばボトムの反転性を高め、その位置で反転・鋤込みできるようにすればよい、ボトムを平列に並べればロータリティラと同じではないかと考えたものである。

 このような試みは各所で行われたが、完全反転・鋤込みに拘泥するあまり、いずれも失敗に帰した。どうしても構造上無理があり、土質や土性を選ぶので普遍性がなかったのである。その場反転プラウの開発は可能であると豪語する人がいても、結局、土の多様性に挫折せざるを得なかった。

 しかし、プラソイラが開発された現在、完全反転・鋤込みは一歩引くとして、プラソイラにもっと改良を加えればどうだろう。普遍性もあり、その場反転プラウ的なものは成立するのではないか。

 プラソイラは局部プラウとも言える。限りなくボトムプラウに近い構造であり、チゼルプラウやヘビースプリングカルチベータとは基本的に構造が異なる。そしてその内容にも大きな距たりがある。

 一方、ロータリティラは耕起と砕土整地が同時に行え有用ではあるが、大きな回転動力を必要とすることや、燃料消費量が多いこと、撹土耕であること、深耕が困難であることから土の潜在能力を引き出せないこと、土に休息を与えることができず土に疲弊を招くこと、低能率であることなど、多くの問題を抱えている。

 離農が多くなっている昨今、否応なしに一戸当りの農地面積は拡大するであろう。そんな中で農村には労働力が不足し、低能率作業は許されない情勢になってきている。しかも、国際化の時代には生産の低コスト化は最重要課題である。面積が拡大したからといって粗放農業は許されるべくもない。

 作れば売れる時代は過ぎ去り、量より質が求められる時代となった。農業として生き残るには、面積を拡大すると同時に、高品質化に努めなければならないのは誰しもが気付いていることである。

 農業は耕すことに始まるのは、古今東西変わることのない原理原則である。もはや、わが国の水田に発達したロータリティラに執着すべきではないと言えよう。耕起はボトムプラウによる深耕、反転・鋤込み耕が基本であるとしても、ここに新しい耕法を加えてもよいと思える。

 プラソイラには限りない発展の可能性があり、その場反転的耕起も夢ではない。土の横・縦移動を最小限に抑えながら深耕ができる、混層耕ができる、排水性改善ができる、高速作業ができるなど、画期的な新しい耕法の実現に夢を馳せている。

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