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【チャレンジャーたちの農通インフォマート】
日本古来のスプラウト「紅たで」流通と消費の裾野を広げてみんなの食卓へ
- 三好かやの
- 第17回 2002年12月01日
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「紅たで」という農産物を、ご存知だろうか?
一般消費者には馴染みが薄いが、タデ(蓼)は、日本では古くから魚の臭み消しに使われてきた香辛野菜である。種類によって色が異なり、アオタデ、ホソバタデの子葉が緑色なのに対し、ヤナギタデのそれは鮮やかな紅紫色をしていることから「紅たで」と呼ばれている。
口に含むと独特の辛味があり、特に紅たでは、白身魚に添えると彩りが美しいことから、日本料理店やお寿司屋さんでは、少量ながら活魚料理に欠かせない存在として重宝されてきた。
そんな「紅たで」の栽培に、1年前から果敢に取り組み始めたニュー・ファーマーがいる。「花まる園芸」の江島克己さん(46歳)だ。
大分県の西北部に位置する山国町。その名の通り町全体が山に囲まれ、林野率92.2%という山間の町だ。周囲を山林に囲まれた水田の一角に「花まる園芸」の作業場とハウスが並んでいる。
10月下旬、天井のビニールを外したハウスへ一歩足を踏み入れると、畑が鮮やかな紅紫色に染まっていた。一面にじゅうたんを敷き詰めたようである。
「うわあー。きれいですね」
とため息をついていると、農園主の江島さんは、中華包丁の親分のような幅広いナイフを取り出し、「じゅうたん」をそーっと切り取り始めた。刃を横へ滑らせると、小さな紅紫色の葉っぱが、ナイフの刃の上に次々と乗っていく。
一般消費者には馴染みが薄いが、タデ(蓼)は、日本では古くから魚の臭み消しに使われてきた香辛野菜である。種類によって色が異なり、アオタデ、ホソバタデの子葉が緑色なのに対し、ヤナギタデのそれは鮮やかな紅紫色をしていることから「紅たで」と呼ばれている。
口に含むと独特の辛味があり、特に紅たでは、白身魚に添えると彩りが美しいことから、日本料理店やお寿司屋さんでは、少量ながら活魚料理に欠かせない存在として重宝されてきた。
日本古来のスプラウトに着目
そんな「紅たで」の栽培に、1年前から果敢に取り組み始めたニュー・ファーマーがいる。「花まる園芸」の江島克己さん(46歳)だ。
大分県の西北部に位置する山国町。その名の通り町全体が山に囲まれ、林野率92.2%という山間の町だ。周囲を山林に囲まれた水田の一角に「花まる園芸」の作業場とハウスが並んでいる。
10月下旬、天井のビニールを外したハウスへ一歩足を踏み入れると、畑が鮮やかな紅紫色に染まっていた。一面にじゅうたんを敷き詰めたようである。
「うわあー。きれいですね」
とため息をついていると、農園主の江島さんは、中華包丁の親分のような幅広いナイフを取り出し、「じゅうたん」をそーっと切り取り始めた。刃を横へ滑らせると、小さな紅紫色の葉っぱが、ナイフの刃の上に次々と乗っていく。
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