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村井信仁・67歳からの新規就農日記

株間除草の動き

除草剤が開発されて以来、血が出るような除草作業の労働負担は遠い過去のものとなった。しかし、除草剤の多用は環境汚染等に結び付いているのではないか。そんな危惧が多分に指摘されている。昔の小川にはフナやドジョウが群がっていたものであるが、今ではすっかり影を潜め、イナゴも赤トンボもあまり見ることはない。
私が機械除草にこだわる理由


 除草剤が開発されて以来、血が出るような除草作業の労働負担は遠い過去のものとなった。しかし、除草剤の多用は環境汚染等に結び付いているのではないか。そんな危惧が多分に指摘されている。

 昔の小川にはフナやドジョウが群がっていたものであるが、今ではすっかり影を潜め、イナゴも赤トンボもあまり見ることはない。

 たった25年程の短かい期間での生態系の変化は異常としか言いようがない。農村にネズミやヘビを見ることが滅多にないのはどうしたことであろうか。

 この原因については、環境ホルモンとか酸性雨、あるいは排気ガスなど種々考えられるが、農薬や化学肥料の多用も無縁ではないと指摘されている。中でも除草剤は直接土壌に散布するだけに、土壌微生物の生態に大きく関与し、異常を来たす要因と見なす人も少なくない。

 農家とて人手の少なさから省力化に頼らざるを得ないが、除草剤の使用が作物にとって良いこととは考えていない。できれば避けたいのが本音であり、除草剤が生態系の変化に及ぼす影響が大きいと知れば、なおのこと不安を募らせる。

 除草作業で懸案課題として残っていたのは株間の除草である。畦間はカルチベータでも比較的容易に根絶できるが、株間の除草については困難なため、除草剤に依存していた。

 カルチベータのメーカーは畜力時代から株間の除草に腐心していた。水稲の手押し除草機には株間除草輪が発明されて効果的であったことから、それを畜力三畦カルチベータに取り付けたこともあった。しかし、畜力をけん引動力源にする限りにおいては、正確に条に沿って走行ができず、断念せざるを得なかった。

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