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チャレンジャーたちの農通インフォマート

安全性に自信あり 契約栽培の強さを武器に躍進する生産者チーム

(有)ゼンショウは、宮崎県を中心に50人もの若手生産者が独自のネットワークを結んで、栽培、販売を手がける生産者グループ。宮崎市郊外にある選果場には、連日各生産者から続々ととれたてのトマトが届けられる。現場では30名ものスタッフが、トマトを次々に選別、仕分け、パック詰めしていく。出荷用のダンボールには「KAGOME」の文字。ゼンショウが手がけるトマトはプラム形の「プラムレッド」と中玉の「ラウンドレッド」。いずれも(株)カゴメが開発した品種なのだ。出荷量は1日1200~1300ケース。その8割はカゴメの販売ルートを経て全国へ。一部はカゴメの了解を得て地元のスーパーや量販店に直送されている。
主力はカゴメのトマト1日1200ケースを出荷


 (有)ゼンショウは、宮崎県を中心に50人もの若手生産者が独自のネットワークを結んで、栽培、販売を手がける生産者グループ。宮崎市郊外にある選果場には、連日各生産者から続々ととれたてのトマトが届けられる。

 現場では30名ものスタッフが、トマトを次々に選別、仕分け、パック詰めしていく。出荷用のダンボールには「KAGOME」の文字。ゼンショウが手がけるトマトはプラム形の「プラムレッド」と中玉の「ラウンドレッド」。いずれも(株)カゴメが開発した品種なのだ。出荷量は1日1200~1300ケース。その8割はカゴメの販売ルートを経て全国へ。一部はカゴメの了解を得て地元のスーパーや量販店に直送されている。

「桃太郎よりシャキシャキしていて食感がいい。20年近く桃太郎をつくってきた生産者も、一度カゴメのトマトを食べるとそのおいしさに気づいて、自分で栽培するようになるんです」

 と代表取締役の若杉誠吾さん(41歳)。自らトマトの栽培を手がけながら、独自に地元生産者とネットワークを結び、さらにカゴメとの契約を結んだ人物だ。俳優の原田大二郎に似た、ダンディで陽気な社長さんである。


自分で値段をつけたい 独自に生産者チームを結成


 若杉さんは農家の生まれだが、元は電子部品メーカーで働くサラリーマン。根っから「人を使うのが好き」で、複数の人間のモチベーションを盛り上げて何かを達成することに、やり甲斐を感じる性分なのだ。そんな若杉さんが農業に転身したのは、10年前のことだ。

「誰もやったことのないロックウールのキュウリに付加価値をつけて売ろうとしたけれど、農協ルートじゃちっとも売れない。トマトもやってみたけどダメ。その頃から自分のつくったものに自分で値段をつけられないものかと。とりあえずグループをつくろうと、県内の農家に声をかけたんです」

 トマトは、収穫や選果に人手がいるが、元々パートの手配や教育はお手の物。ほどなく30人もの生産者が集まった。そうして出荷体制が確立した5年前、中玉トマトの開発に乗り出したJTとの契約栽培がスタート。相手はアグリ事業部に100人ものスタッフを抱える大企業である。これ以上のビジネスパートナーはないと思われたが、この試みは2年で頓挫することに。

「原因は、経費のかけすぎ。何より販売力がなかった」
 せっかく集った仲間と、契約栽培のノウハウをムダにしたくないと考えた若杉さんは、次なるパートナーを探した。

「インターネットでカゴメの電話番号を調べて、担当者に電話を入れたら、『一緒にやりましょう』と、すぐに話に乗ってくれました。とりあえずその年は25aの試験栽培。当初の予想の10tを超えた。これはいけるゾと思いました」

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