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【農・業界】
(株)筑波農場(茨城県つくば市)、観光客の土産用として常陸小田米を販売
- 編集部
- 2007年12月01日
コンパクトサイズで中高年層のリピートを狙う
2005年につくばエクスプレスが開通して以降、筑波山を訪ねる観光客は増加の一途をたどっている。それに伴い、筑波うどんなど、地元のお土産が人気を集めていることから、小久保氏が「手軽に持ち帰れる農作物のお土産を提供できないか」と商品を発案した。
コシヒカリを梱包したクラフト紙の袋は、四方が約15cm、高さ約30cmのコンパクトな形状。日帰りで登山・温泉を楽しむ軽装の中高年層に向けて、リュックにも収まるように配慮した。一度袋を開けた後も、上部を付属の紐で絞れば巾着状に保存できるデザインだ。
「まずは“お試し”として食べてもらえれば。気に入ったお客さんから、5~10kgサイズの帰り注文があることを期待している」(小久保氏)
常陸小田米の最大の特徴はモチモチとした食感。「本当はこの中にモチ米が入っているのでは?」と聞く人も少なくないという。また小久保氏は農業のかたわらで造園土木業を営んでいるため、そこで出る落葉を堆肥化し田んぼに鋤きこむなどの工夫を重ねている。実際に反収より品質を重視するというコメは、新潟県魚沼と同じ食味検定機を使った数値検定で、93年から常に90点のハードルをクリアしている。
同社では自社商品のブランド化に積極的に取り組むと同時に、より単価の高い小売販売を増やすべく、イベント開催にも力を入れている。今秋には稲刈体験を企画。市の広報紙で告知したところ、定員100人に対して140人の応募が集まり、成功を収めた。来春には田植体験も行なう予定である。
「1年間かけて、一粒一粒丹精込めて作った私たちの頑張りを、ぜひ味わってもらいたい」と意気込みを語る小久保氏。常陸小田米1・5kgは筑波山近辺の旅館、ホテル、売店で売り出し、今後は駅やつくば市内のホテルにも展開していく予定だ。
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