ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

江刺の稲

934kg/10a、韓国大豆驚異の増収効果

  • 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
  • 第87回 2003年05月01日

  • この記事をPDFで読む
    • 無料会員
    • ゴールド
    • 雑誌購読
    • プラチナ
“百聞は一見に如かず”とはこのことである。多収といわれる栽培をいろいろ見てきたが、これほど驚いたことはない。その驚きをお伝えするために、予定していた原稿に差し替えてこの記事を書いている。
 先日、FAXで読者に向けて「韓国ジオマックス社による種子処理栽培実験」のご案内をした。また、希望者には韓国農協中央会より提供された「種のポテンシャル(潜在能力)を刺激することで『大豆の収穫を10倍増やす技術』」(同農協中央会訳)という資料もお送りした。その結果、今回の栽培実験には、北海道から九州に至る各地の読者、計46人(団体)からの参加申し込みを受け、大豆、黒大豆、枝豆、小豆など、約350kgの種子が集まった。

 4月20日、会場を提供して下さったのは神崎西部ライスセンター(千葉県香取郡)の鈴木一司氏。そこに開発者であるペク・ヨンファ氏を迎え、種子処理と栽培説明会を行った。近県だけでなく、秋田、岩手、福井などから8名の大豆生産読者が集まった。

 この種子処理技術は、ゼオライトや白金その他多種多様な鉱物を溶かし込んだ水溶液を種にまぶすだけ。ペクさんが長年の試行錯誤の末に開発したものだ。その液体の成分は企業秘密として明らかにされていないが、栽培後の作物への残留テストなどでは、問題になる成分は検出されていない。

 20日の処理作業終了後に行った説明会の冒頭、ペクさんが持参したビデオの映像を見た説明会参加者たちは文字通り度肝を抜かれた。

 ビデオは中国遼寧省瀋陽の試験場が中心となって行った栽培実験の圃場と指導員を集めた検討会の様子を映したものだった。画像は悪いが、そこに映し出されている大豆と大豆畑の姿を見れば、誰でも「こんなことが本当にあるのだろうか?」と思うはずだ。

 画面の中で収穫されている大豆は、その一株一株が大の男が抱えて手が周らない程の大きさなのである。それもビッシリと莢が付いている。一株だけでなく圃場全体がそうなのだ。検討会場となった瀋陽の試験場他4箇所の平均収量は、10a約300坪)あたり約934kgという驚嘆すべきものである。

 その数字を聞いて、「そんな馬鹿な」という人も多いと思う。でも、その株と圃場の様子を見れば納得せざるを得ない。

関連記事

powered by weblio