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【北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信】
人がいなけりゃ誰かが耕す
- 西南農場 代表取締役 宮井能雅
- 第8回 2008年11月01日
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自分の子供たちをどのように洗脳教育すべきか
ある時、ある長老(60歳くらい)の方と話をする機会があった。彼には後継ぎの長男、大学を卒業して公務員になった二男、ある農業団体に務めている長女がいる。
彼は「自分の農業団体に務めている長女を絶対、農家の嫁にさせない!」と言う。私は「どうしてですか?」と聞いた。
彼は「農業なんて儲からないことは知っているし、農業団体にいる長女も各農家の実情を知っているので、むだな苦労させる訳にはいかない」。そして、「この間、家族会議を開いたんだ。次男は優秀な大学を卒業して公務員になったので、頭はあんまり良くない長男が農業をすることになった。ただ、問題があるんだよな?」とも発言。
「なんですか?」とさらに突っ込んで聞いてみた。
「いい歳になるその長男に嫁さんがこないんだよな~、農協の青年部にも入っているし、地区の行事やいろいろな役もやっているのになぜだろう?」とマジ顔で尋ねてきた。
私は「生まれた子供が英語を喋れる米国かフィリピンの女性が良いですよ」と言ってみたが、彼は「冗談じゃない!」とご立腹の様子だった。
怒られたついでに「長女を儲かる農家に嫁に送り、優秀な二男を就農させ、頭の良くない長男を町長選で献金した新町長にコッソリお願いして、ゴミ収集車に乗せてしまうのはどうですか?」と提案した。
彼はバージョンアップして怒ってしまった。なぜだろう? もちろんその後、彼の長男が結婚したと言う話は聞いたことはない。
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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