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高橋がなりのアグリの猫

「補助金」ではなく「タイアップ」を!

 もう少し具体的にお話しましょう。以前触れたように、国立で手に入れた450坪の農地に、トロ箱栽培用の施設を作ろうと僕は考えています。そこで社員に「最先端の技術を探せ!」と命じました。これまでに見たことのない技術を結集させた、トロ箱の農場、日本一カッコいいハウスを作ろうと考えたのです。

 もちろん、そんなにお金があるわけではありません。だから僕は、「その資金をタイアップで集めよう」と考えています。

 国立ファームの農地は、国立府中インターのすぐ近くにあります。こんなに利便性のいい場所はありません。ここに全国の生産者の方々が視察に来る可能性は十分にあります。そこに最新型の設備を作れば、最先端の設備を取り扱っている会社にとっては、絶好のPRの場であり、格好のモデルハウスとなります。

 そうすれば、お互いにとってメリットはあるし、完全なギブ・アンド・テイクの関係にもなります。

 これまで農業に携わってきた方たちは、いつも「補助金が~」と口にします。でも、国立ファームでは「補助金」を当てにするのではなく、「タイアップ」を取ることを考えようと思います。商売の世界では当たり前の「両者が得る」という考え方です。

 そろそろ、JAさんや国に頼りっきりの、弱者体質から抜け出すことを真剣に考えましょうよ。何でもかんでも与えてもらうのを待つのではなく、こちらからも何かを与える代わりに、相手からも何かをもらうという発想です。

 僕は、今までの農業を全否定しているわけではありません。むしろ、生産をして報酬を得る農業をちゃんと残していきたいから、ただ「作る」のではなく、その前にやらなきゃいけないことをきちんと考えましょう、と言っているんです。

 これからは、「作る」前に、きちんと「売る」道筋も考えておく。僕たち、国立ファームの目的は、「農作物を作りたい。そして、それをきちんと売りたい」ということです。

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