ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

農業情報クリップ

2003年7月 農業情報ピックアップ

【7/24 農水省 農産物の輸出支援強化へ】

 農林水産省は国産の農林水産物の輸出支援を強化する方針を固めた。省内に輸出関連情報を一元化した産地支援の窓口を新設するほか、産地が海外で物産展などを開催する経費の一部を助成する方向で、来年度予算の概算要求に盛り込む。国内産地は海外からの安い輸入農産物に苦戦を強いられているが、輸出促進で「攻め」の経営を促すのが狙いだ。農林水産物貿易は大幅な輸入超過。価格競争力がないのが要因だが、最近は台湾や中国のWTO加盟や経済成長で、青森県のリンゴや鳥取県の二十世紀ナシなど高品質の日本産が富裕層に評価されている。(毎日) 
国際関係

【7/13 カナダ産牛輸入再開は困難】

 カナダを訪問中の亀井農水相は、オタワ市内でバンクリーフ農相と会談した。

 同農相が5月にカナダでBSE感染牛が確認されて以来、カナダ産牛の輸入を禁止している日本に早期の輸入再開を強く要請したのに対し、亀井農水相は感染原因などがまだ特定されていないことを理由に「今輸入を再開することは非常に難しい」との考えを伝えた。(時事)


【7/16 リンゴ検疫で上訴へ】

 農水省は、WTOの紛争処理小委員会が日本のリンゴ検疫を協定違反と判断したことを受け、上級委員会に上訴する方針を明らかにした。

 8月下旬に開かれるWTOの紛争解決機関会合までに、上訴を正式に決める。

 上訴した場合は、その後90日以内に上級審の判断が示される。上訴を見送るか、上級審で敗訴した場合には、検疫基準の改正などを迫られることになる。(共同)


【7/23 ラベル表示条件にGM産品の流通認める】

 EUの農相理事会は、遺伝子組み換え(GM)技術を使ったすべての食品、飼料について、安全性確認などの許可を取り、ラベルで表示すれば、流通を認める法案を承認した。来年初めにも発効する。

 GM産品に批判的なEUは、これまで食品としてトウモロコシ、大豆各1品目だけしか認可していなかったが、今回の措置で、多くのGM産品の流通に道が開けたことになる。(毎日)


【7/29 牛肉セーフガード正式決定】

 農水省は、輸入牛肉(生鮮・冷蔵)の関税を引き上げるセーフガードを、8月1日から発動すると正式に発表した。財務省が同日発表した貿易統計で、4~6月期の輸入量が基準を超えたため。来年3月末まで関税率が通常の38,5%から50%になる。業界によると、大半の外食や小売店は値段を据え置くが、一部では薄切り肉100gあたり10円程度の値上げが出ると試算されている。農水省は便乗値上げ防止など価格監視をする。ただ、主にファストフードなどで使われる冷凍牛肉の輸入は発動基準を超しておらず、今回は対象外になる。(朝日)


【7/31 中国が初の国家備蓄大豆放出】

 新華社電によると、中国は国家備蓄大豆50万tを大連の北方食糧取引市場で公開競売によって売却した。同大豆を放出し、市場の調整を図るのは初めて。競売は国務院の認可を受け、国家食糧局などの委託を受けて行われた。近年、中国では大豆がかなり不足している。国内の年産量が1,500万t前後、年間消費量が3,000万t前後だが、加工企業の年間加工能力が5,000万t を超える可能性がある。今年上半期、中国の大豆輸入は1,000万t余りに達した。(共同)

関連記事

powered by weblio