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農業情報クリップ

2003年7月 農業情報ピックアップ

低温・日照不足

【7/25 水稲5年ぶりの不作か】

 農林水産省は、03年産米(水稲)の7月15日現在の生育情報を発表した。東北地方の太平洋側を中心として、6月に入ってからの低温・日照不足の影響により、生育状況は20府県で「やや不良」、27都道府県で「平年並み」と、すべてで「平年並み」以下となった。8月の天候次第では、1998年以来の「不作」となる恐れが出ているため、農水省は情報収集や被害防止策の周知徹底を目的とした「低温・日照不足対策関係局庁連絡会議」を設置した。(読売)


【7/27 福島県のモモにも影響】

 6月下旬から続く低温と日照不足の影響で、全国有数のモモ産地の福島県では、8月上旬から始まる主力品種「あかつき」の収穫期を前に、品質低下や収穫量減少が懸念されている。東北農政局によると、02年の福島県のモモ収穫量は約3万2、800t で山梨県に次いで全国2位。その大半を生産している県北部の福島市と伊達郡の農協は今夏の「あかつき」について、収量で平年比1~2割減、収入で同3割減を見込んでいる。(共同)


【7/29 農水省が対策本部設置】

 農林水産省は6月下旬から続いている低温・日照不足で農産物の生育に影響が懸念されるとして、省内に太田副農相を本部長とする「低温・日照不足対策本部」を設置し、全国の地方農政局に生育管理の徹底を指示した。同様の対策本部設置は、記録的な冷害で作況指数74の大凶作となった1993年に「冷害対策本部」を設置して以来、10年ぶり。(毎日)


農薬

【7/11 ナス用混合剤は無登録】
 農水省は、ナスの着果促進剤として、ラン用活力剤と除草剤を混合使用する方法について、無登録農薬使用に当たる恐れがあるとし、この薬剤が流通している大阪府と三重など14県に対して業者などへの立ち入り検査を要請したと発表した。この薬剤を使った農家に対してはナスの出荷自粛を求めている。同省によると、大阪市内の農業資材業者が、「らん一番」という活力剤と除草剤を混ぜて薄めて使うとナスの着果を促進するとし、2本の液体を1,650セット(昨年)販売していた。(共同)


【7/11 キュウリから禁止農薬検出】

 JAグループ新潟は、同県内の農家が生産したキュウリから、使用が禁止されている無登録農薬の有機塩素系殺虫剤ディルドリンを検出したと発表した。健康被害の報告はないという。同グループは安全確認できるまで出荷を停止。県内16のJAを対象に、出荷中のキュウリと作付け予定地の土壌の残留農薬を検査する。同農薬は、摂取すると頭痛や吐き気などを起こす恐れがあり、1975年に農薬登録が失効。土壌残留性が高く、特にキュウリへの吸収が高いとされ、この農家の土壌にも残留していたとみられる。(共同)

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