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農業情報クリップ

2003年9月 農業情報ピックアップ

農水省は、2003年産水稲の作況指数(9月15日現在)を正式に発表した。冷夏で低温や日照不足の地域が多く、イネの生育に悪影響が広がり、全国平均は「92」で、1993年以来の不作が確実となった。青森が「71」だったのを始め、岩手が「77」、宮城が「78」になるなど、北海道や東北地方の太平洋側での作況の悪化が目立った。水省は作況指数「92」を前提にしても、2003年産米は785万tを確保できると試算。年間の主食向け需要量は870万t程度だが、政府などが保有する在庫米が150万t程度(10月末見込み)あるため、安定供給には心配がないとしている。(共同)
国際関係



【9/11 WTO閣僚会議が開幕】

 WTO第5回閣僚会議がメキシコのリゾート地カンクンで開幕した。146ヶ国・地域の担当閣僚らが集まり、農業分野などの一段の市場開放を目指す新ラウンドの前進に向け協議する。焦点の農業分野の自由化は、米欧案を取り入れた「閣僚文書」修正草案が、コメなど高関税品目の関税上限の設定や、高関税品目のミニマムアクセス(最低輸入量)拡大などにつながる内容であるため、日本は受け入れを拒否している。(共同)


【9/19 韓国、キムチの輸入超過に 中国産の輸入急増】

 「キムチ王国」韓国が今年上半期、輸出より輸入が多い事実上の「キムチ純輸入国」に転落したことが、韓国農協中央会の資料でわかった。中央会によると、韓国は上半期に1万9,053tの中国産キムチを輸入し、輸出量の1万5,883tを上回ったという。特に半製品を除く中国産キムチの輸入が前年同期の19tから9,318tに急増した。中国産は価格が韓国産の50~60%で、給食業者向けに輸入が拡大している。韓国は1996年に初めてキムチ輸入国になり、輸入量が年々増加している。(朝日)

【9/29 WTO農業交渉を延期】

 WTOは、10月6日から9日までの日程で開く予定だった新多角的貿易交渉(新ラウンド)農業自由化交渉の会合の延期を決めた。通商筋によると、ハービンソン農業交渉議長が29日までに、WTO閣僚会議決裂後の混乱が収拾されるまで、農業交渉の再開は困難との判断を加盟各国に通告した。10月下旬にはWTO一般理事会が開かれる予定で、WTOはこの場で農業を含む各交渉の今後の進め方を協議する方針とみられる。(共同)


コメ作況



【9/18 水田が茶色に変色、宮城で穂いもち病】

 低温と日照不足でコメの不作が懸念される宮城県で、穂いもち病が発生し、水田を茶色に染めている。穂いもち病は葉の部分から発生し、徐々に茎や穂首に広がるのが通例だが、1993年の冷害時同様、今年は急速に穂首に被害が出た水田が多く、十分な防除対策もできなかったという。県の調査によると、県内の水稲作付面積約7万9,400haのうち、2割強で被害が報告されている。(読売)


【9/19 不稔率6割の地域も】

 農水省は9月上旬時点の北海道、東北地域での水稲の生育状況を発表。北海道と青森県を中心にイネが実らない「不稔」の割合が最悪の地域で6割に達するなど、平年より大幅に悪化している実態が明らかになった。10年前の凶作時も不稔は高率で作況指数は極端に低かった。今回の農水省調査はごく一部地域に限定されたものではあるが、今年も10年前の凶作と並ぶ深刻な状況になりつつある。花粉が形成される時期の7月中旬から下旬に著しい低温と日照不足となったことが影響した。(共同)

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