ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信

人がいなけりゃ誰かが耕す

こんな話もある。

30代の農業団体所属のA君は、地区の農家とよく話をすることがあるらしい。

ある地区で「オレの息子はバカで独身だから農家をやめた方がいいかな?」とA君に聞いてきたそうだが、「そうです、離農した方がいいですよ」とは、即答はできなかったそうだ。こういう場合、心理学的には相手に同意を求めているのだから、「離農した方が良いですよ」と言われたかったのだろう。この農業団体に所属する彼は、農家の息子ではないが、まだどのような農家が生き残れるのかわかっているのであろうか。まさか所属する農業団体がなければ、農民は生き残れないと思っているのかもしれない。冗談好きのA君の性格を考えると。たしかに、農家としてマトモであれば農業団体で働こうとは普通思わないが、非農家の就職先としては、公務員と違いハンカクサイ農家だけを相手にしていれば良いのだから、大変なお仕事だ。

私は愛する奥様から「たしかに、あなたはバカではない、でも東京大学を卒業して甲種公務員試験に合格して財務省で働いているわけではない。現在の農業をみると、バカが農家をできないのはわかるが。本当に学力優秀な者が農家をしますか?つまり、あなたは半バカだからここまでやれたのよ」と言われ、納得してしまった。

ということは、跡取りの息子を半バカに育てなければいけないのか?これは非常に難しい洗脳教育になるかもしれない。やはり自分の子供たちは奨学金目当てに、敵をバッタバッタと撃ち殺す米国海兵隊にまず行かせて、勝者の論理を教えることに意義はありそうだ。

たとえは悪いが、学力だけでなった医者と3代続いた医者とでは医療に対する考えは同じなのだろうか。もしかして東大法学部卒で官僚になるのも、1代目と3代続いた者では国民に対する考え方が違うのであろうか、とても興味があるところだ。


企業の農業参入に賛成する なぜならば……

実は真剣に考えなければならないことがある。私の住む地区においても後継者の問題は深刻だ。30軒中、現役農家は20軒で、10年後には10軒、20年後には数軒しか残っていないであろう。その時の残っている者が現在の3倍から4倍の面積つまり100ha平均を請け負うことになる……はずがない。

10haで満足している者は10haしかできない。現実は私のように規模拡大を続けている者にしか扱うことはできないだろう。別に自慢話をしているのではない。10haでロータリー耕の上手な農家が1年後、100haでプラウ耕なしの不耕起栽培ができる能力は持ち合わせていない。

関連記事

powered by weblio