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特集

有機農業を通して考える農業技術とは何か

本誌は、農薬を含めた農業技術に対する不安感・不信感を煽り、その裏返しのテーマとして「有機・無農薬」を語ることの問題点を指摘してきた。それは、有機農業批判ではなく、農業技術を正しく伝えることを避けながら情緒のみに訴えるマーケティング手法への批判であった。良質な農業経営者たちの仕事を見ていると、「自然が本来持っている能力」を活かし引き出していると感じることがある。土壌や作物の健康を最大限に引き出す努力と観察眼、それは「有機・無農薬」かどうかにかかわらず農業経営の基礎にあるものだろう。特に、有機農業においては、作物生産の根本をそこに依存している。また有機農業とは、農薬や化学肥料がなかった時代の農業に戻ることを意味していない。私たちは100馬力トラクタの時代に生きている。耕起、排水改善、耕種的防除のための様々な機械や資材が発達している。経済合理性を持った有機農業は、それら最先端の技術を取り入れてこそ成立するものだろう。そこで今回の特集では、ワタミファームで行われた実演会をベースに、農業の基本である「土壌」について改めて考え、有機農業を通した、自然と農業技術の関係について語っていきたい。
食べる人のための土壌学 土壌診断勉強会 in ワタミファーム


 さる2月10日(火)、(株)農業技術通信社は、(株)ワタミファームの千葉農場を会場に第2回土壌診断勉強会を開催。生産者、加工、流通、外食業界関係者など約100人が参加した。今回の勉強会は、1月22日にワタミファームの生産者会議で行われた第1回土壌診断勉強会に続く第2弾である。午前中は本誌で「土の健康度と人のかかわり」を好評連載中の農業コンサルタント、関祐二氏が講師として、土壌診断を行うための正しい分析サンプルの取り方や現場での土壌分析法を農場で実演した。また、スガノ農機(株)の協力により、土壌の物理的な環境の改善に役立つモミサブロー(疎水材充填)、プラソイラ(心土破砕)、プラウ(反転耕起)、バーチカルハロー(砕土・整地)といった機械を農場で実際に動かし、その使用方法や効果について解説を行った。午後からはメーカー9社がブースを設置し、資材解説を行った後、会場を移し、関氏が土壌診断のルーツや土の成り立ち、肥料を吸着する土のコロイドのメカニズム等について講演を行った。

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