ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

新・農業経営者ルポ

価格を2割下げればイチゴの輸入は止まる

夏秋イチゴの育種に始まり、品質管理されたイチゴの通年供給体制を実現し、さらに2005年には、ジャスダックへの上場を果たした(株)ホーブ。代表取締役社長・髙橋巌の経営者人生とその取り組み、そして経営観は、示唆に富むと同時に、日本の農業界に大いなる夢と勇気を与えてくれる。取材・文/昆吉則 撮影/編集部
 規模の大小ではない。髙橋巖が代表を務める(株)ホーブは、これからの日本農業、あるいは農業経営の目指すべきひとつの形を示している。非農家である髙橋が創業した同社は、夏秋イチゴの育種・生産・流通・販売までを一貫して行ない、さらに全国から冬イチゴを調達して、通年で品質管理されたイチゴの安定供給を実現している。また、コスト低減のために、契約生産者向けの生産資材の販売も行なう。

 夏秋イチゴ「ペチカ」を育種したことが成長の発端となり、同社は創業から18年目の2005年8月、ジャスダックに上場を果たした。同社のチャレンジは、米国からの輸入に頼ってきた夏のイチゴ供給に「国産化」の夢を与えたと言える。

関連記事

powered by weblio