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【農・業界】
愛媛銀行 (愛媛県)、農業ファンドに新たな投資先
- 編集部
- 2007年10月01日
大葉の健康食品販売会社に3000万円
愛媛銀行が旗振り役となり昨年11月に創設した民間金融機関初の農業ファンド「えひめガイヤファンド」の新たな投資先が決まった。
今回、第三者割当増資で3000万円の出資を受けるのは(株)エリアレボリューションズ(愛媛県松山市・渡部敏弘代表取締役)。同社は、有機栽培された愛媛県産の大葉を仕入れ、健康食品として販売している。今後は西予市宇和町の直営農場で大葉の生産も開始する予定。今回の出資で得た資金は、設備投資や運転資金に充てる。
同ファンドには、投資事業組合として、ひめぎん総合リースや独立行政法人中小企業基盤整備機構、日立キャピタルも参画する。投資対象は、新たなビジネスモデルの創設を目指し、地域活性化のコア事業となる愛媛県内の農林漁業および食品加工業者。出資の最高限度額は5000万円。現在までに、あなごの養殖業者(株)活媛と河内晩柑の生産法人(株)みかん職人武田屋が出資を受けた。
いわゆるベンチャーキャピタルに近く、出資先とはビジネスパートナーとして財務支援や販売支援といった事業の育成・支援を行ない、将来的には株式公開による株の売却で利益を上げることを目指す。そのため、投資先の財務内容よりも、経営者としての資質や、事業の将来性や成長性に審査のポイントをおく。農業生産法人の場合は、農地法の関係から、社債引き受けのみとなる。
ファンドは、出資額が大きく、投資形態が株式なので返済が不要な点が融資とは異なり(社債の場合でも通常満期での一括償還)、出資を受ける側は、長期安定的に資金を利用できるメリットがある。
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