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土門「辛」聞

7000円の衝撃!終わりを告げた、全農主導の減反政策

 減反問題を一発で解決するには、売る力に応じて集荷すればよい話で、全農はようやくそれに気がついたともいえるが、時期が遅すぎた。喫水線スレスレ船が運航するようになってしまったら何をやってもうまくはいくまい。


土作りへの取り組みこそ唯一の生き残る手段

 いよいよコメは面白くなってきた。ここ2、3年は疾風怒涛の時代が続くだろう。破綻する生産者もあれば、ここがチャンスと腕まくりする生産者もいるだろう。でも勝負は意外と早く決着がつきそうだ。筆者の予感ではコメ余りによる米価暴落など2、3年もすれば過去の笑い話になるときが、ほどなくやってくると思う。この間、壮絶な淘汰選別が始まるだけだが、結局、知恵のある者、努力する者、勇気のある者、世の習いに従い、生き残るのは、こうした生産者だけである。

 やがて米価は二極分化していく。特色もないコメはただただ国際価格に左右されるだけである。しっかりと土作りをしたコメは、米価暴落の影響が少々あったとしても、今程度か今以上の米価になることは目に見えている。その理由は簡単。真面目に土作りをする生産者ははたして何人いるだろうか。読者諸兄の周りをとくとご覧あれ。

 最近、商人系集荷業者が田圃を見てコメを買い始めている。こんなことはごく当たり前のことだが、それが深刻なコメ余りなってようやく始まってきたのだ。コメは、いよいよ真っ当な世界に突入していくのである。筆者の親友、K君を見よ、と言いたい。このコメ余りにもかかわらず、作付けイコール販売完了だ。しかも田圃も集まってくる。来年の注文も田圃の能力をオーバーしてしまっている。

 残暑見舞いをかねて、読者諸兄に一言進言申しあげたい。こんな時こそ急がば回れで、土作りに邁進して難局を見事に突破していただきたい。

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