記事閲覧
農産物輸出政策についても同様だ。職権と科学性を担保に農務省職員が実行する米国の促進目標に対し、日本のはただの“情緒”だ。「国産は世界に類を見ない高品質。これからは攻めの農政で農産物輸出1兆円」と威勢はいいが、売りにいく人に“精々ガンバレ”とばかりに国産展示会展示料などに助成するのみだ。出展の現地コーディネートも民間企業に丸投げし、農水職員はその様子を出張費を使って物見遊山のノリで見に行くだけだ。
食料自給率の無策を問う以前に、農水省の役割とは一体何か、その職員の職務とはどうあるべきか、根本から問い直さなければ何も変わりそうにない。
食料自給率の無策を問う以前に、農水省の役割とは一体何か、その職員の職務とはどうあるべきか、根本から問い直さなければ何も変わりそうにない。
会員の方はここからログイン
浅川芳裕 アサカワヨシヒロ
農業ジャーナリスト
1974年山口県生まれ。1995年、エジプト・カイロ大学文学部東洋言語学科セム語専科中退。アラビア語通訳、Sony Gulf(ドバイ)、Sony Maroc(カサブランカ)勤務を経て、2000年、農業技術通信社に入社。元・SOGULマーケット専門官。元月刊『農業経営者』副編集長。現在ジャガイモ専門誌『ポテカル』編集長。2010年2月に講談社より発行された著書『日本は世界5位の農業大国-大嘘だらけの食料自給率-』がベストセラーになる。最新刊に『TPPで日本は世界1位の農業大国になる ついに始まる大躍進の時代』(KKベストセラーズ)がある。
農水捏造 食料自給率向上の罠
ランキング
WHAT'S NEW
- 有料会員申し込み受付終了のお知らせ
- (2024/03/05)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2023/07/26)
- 年末年始休業のお知らせ
- (2022/12/23)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2022/07/28)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2021/08/10)