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独断注目商品REVIEW

ハチの毒針と熱中症から身を守る快適作業服

腕まくりして、刈り払い機などで除草作業をしている際、不意に出てきたハチやアブに刺された経験はないだろうか。普通のハチやアブでも痛いものだが、毒性の強いスズメバチの場合は生命も脅かされかねない。特に夏から秋にかけては、全国的にスズメバチの被害が増加している。
防蜂用空調服 PH-500A

 腕まくりして、刈り払い機などで除草作業をしている際、不意に出てきたハチやアブに刺された経験はないだろうか。普通のハチやアブでも痛いものだが、毒性の強いスズメバチの場合は生命も脅かされかねない。特に夏から秋にかけては、全国的にスズメバチの被害が増加している。

 今回紹介する「防蜂用空調服」は、防蜂機能と熱中症対策機能を備えた新製品。見かけはサウナスーツのようでむしろ暑そうだが、実は正反対。真夏の太陽の下でも、涼しく快適に過ごせる作業服なのだ。

 開発したのは、株式会社空調服。そもそも空調服とは何かというと、服に小型のファンが取り付けてあり、体に対して平行に大量の空気の流れを作ることで、汗を瞬時に蒸発させ、体温の冷却を促すものだ。

 上着とズボンに取り付けられた合計4基の小型ファンが、新鮮な外気を服内に取り入れる。毎秒40リットルの風に包まれて、いつでもどこでも快適に作業が行なえる。もともとはエアコンが効きづらい工場や倉庫での作業、あるいは屋外作業での暑熱対策として開発され、これらの現場で働く人々に愛用されてきた。

 防蜂用空調服は、送電線の保守作業に空調服を愛用しているユーザーから依頼を受けて開発されたもの。現場の山間部では、毎年ハチに刺される事故があって薄着では作業できず、夏場は暑さでとても苦労をしていた。そこで空調服を導入したわけだが、送風で服が膨らむためにハチの針(約8mm)が皮膚に届かず、ハチ刺され防止にもなるという意外な効果が判明した。そして、その機能を高めるように改良を加えたのが、この商品というわけだ。

 さらに上着内に別売の「スーパースペーサー」を着用すれば、肌と服の間に高さ1cmの立体構造を作り、冷却効果を損なわずに防御効果を高められる。刈り払い機などのベルトがあたる部分も、服が肌に密着しないようにできる。

 従来の防蜂服は生地が厚いため、夏場は暑さで熱中症になりかねず、とても着ていられなかった。ハチの被害を防ぐだけでなく、冷却機能をも備えたこの作業服は、8月19日から一般ユーザー向けに発売された。屋外で虫に煩わされずに作業できるほか、夏のハウスでの作業や機械整備など、汗をだらだら流していた作業が快適にできる。受粉用にマルハナバチを使いたいが、アレルギーで扱えなかった方にも朗報だ。

 ただし、手袋、長靴、防虫ネット、ヘルメット等は付属しないので、別途に用意する必要がある。また、蜂に刺されにくい工夫を取り入れているものの、効果は絶対的なものではない。ハチには充分注意して使用してほしいとのこと。サイズはM~5L、カラーはシルバーのみ。リチウムバッテリーで12時間30分連続で使用できる。価格は4万7250円(税込)。別売のインナースペーサーは8400円(税込)、ひじ・ひざサポーターは2520円(税込)。(長谷川竜生)


■お問い合わせ
株式会社
空調服
TEL:048-447-3346
http://9229.co.jp/

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