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リレー訪問 農場に勤める誇りと夢

今は、夢より足元を見る時期・・・・・・の巻

  • (有)中西ハウスセンター(京都府木津川市)×(有)ブルーベリーフィールズ紀伊國屋(岡山県高梁市) 社員×社員 濱友子×大川勝巳
  • 第17回 2007年11月01日

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濱 私が頑固で人の意見を聞かないだけなのかもしれませんけどね(笑)。両親も今はあきら半分、私の好きにしたらいいっていう感じだと思いますよ。

大川 実際、就農してみてイメージと違うなって思うことはありませんでした?

濱 栽培の奥深さを再認識することはありましたけど、農業がイヤになるような悪い意味でのイメージと違いはなかったですね。基本的に満足しています。あえて言えば、一年中忙しかったことくらい。農閑期のような時期があるんじゃないかと思っていたんですけど。

大川 休みはどういった取り方になっているんですか?

濱 5人のスタッフが平日に1人づつ交代で休めるようになっています。でも、社長と奥さんは365日と言っていいくらい働いていますから、私達はまだいい方なんです。

大川 かなり忙しそうですね。濱さんが担当している仕事で、特に大変さや難しさを感じる仕事って何ですか?

濱 農業に限ったことではないんですが、人に説明することの難しさは痛感しています。パートさんに作業をお願いするにしても、やってもらいたいことが伝わっていると思っていたら、実際には伝わってないことがよくあるんです。最近、それで失敗することが多いんですよ。自分の基準だけで判断して、聞く側に対する配慮が足りないからこういうことが起きるんですね。今は、丁寧に説明するように心がけています。

大川 人に教えると自分がわかっていなかったことに気づくこともありますよね。

濱 そういうこともありますね。思ってもみない視点から質問されることもありますから。でも、こういったやり取りをしながら仕事を進めていくことに、やりがいを感じているところもあります。

大川 農業の現場に携わるうちに自分なりの夢が膨らんで、やりたいことも出てきたりしませんか?

濱 その点は、そうでもなくて、私はまだ、そういうことを言える段階ではないと思っているんです。

大川 というと?

濱 きちんと現実を踏まえた上で夢を描かないと単なる空想、それを社長の奥さんは「形のないロマン」っておっしゃるんですけど、それで終わってしまうと思うんです。だから、それなりの根拠がある夢を描かないと意味がない。私の場合、独立したいと言ったところで、それを実現できる要素は全然見当たらないですし、独力で何かを実現できるわけでもない。今は、夢よりも自分の足元に目を向けなければいけない時期。とにかく目の前にある仕事に取り組んでいこうと思っています。それが農場にとってもプラスになるのであれば、今はそれでいいかなと。

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