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【農・業界】
須藤広幸氏 (山形県米沢市)、ハート型と星型キュウリを販売
- 編集部
- 2007年09月01日
お中元やブライダル需要に期待
山形県米沢市の須藤広行氏は、昨年よりハート型キュウリの生産・販売を行なっているが、この夏から新たに星型キュウリの商品化にも取り組んでいる。
ハート型キュウリは、キュウリの低価格に悩んでいた同氏が、スーパーで四角いスイカを見て発案したもの。地元の金型設計・製作会社、㈱CMRサービスとプラスチック製の型を共同開発し、06年に販売を開始した。今年は星型も開発し、商品ラインナップを増やしてPRに努める方向だ。
これらの“変形キュウリ”は、ケースの中という狭い空間で作られるせいか、味が濃く、甘いのが特徴。皮は硬いが、スライスされることを想定しているため、むしろ形が崩れにくく調理しやすい。
出荷価格は1本200円、小売価格は同250円ほど。地元スーパーのほか、昨年は横浜の高島屋でも販売された。「お中元やブライダル需要を期待しているが、子供たちが食卓を楽しんだり、心の余裕を感じられるような食材として利用してもらえれば」と須藤氏は語る。
現在30aの露地でキュウリを栽培する同氏は、普段は通常のキュウリを出荷している。変形キュウリは型にセットしてから4日ほどで成型されるため、受注生産で対応しているが、大量の注文には応じきれないのが現状だ。千葉県のJA千葉みどり旭のキュウリ部会など、全国3カ所の産地でリレー出荷の関係を作っているが、「全国のキュウリ生産者の中で関心のある人がいれば協力してほしい」(同氏)と呼びかけている。
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