ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

リレー訪問 農場に勤める誇りと夢

作物を売り切るのが仕事・・・・・・の巻

  • (有)中西ハウスセンター(京都府木津川市)×(有)ブルーベリーフィールズ紀伊國屋(岡山県高梁市) 社員×社員 濱友子×大川勝巳
  • 第16回 2007年10月01日

  • この記事をPDFで読む
    • 無料会員
    • ゴールド
    • 雑誌購読
    • プラチナ
濱 圃場は宝塚市の南部と北部の2カ所にあって、南部にある高司農場が40a、北部にある西谷農場は全部借地で120aくらいあります。

大川 周年供給するために、2カ所の圃場で作り分けているんですか? 

濱 そうです。トマトはどちらの圃場でも作っていますが、作付計画や気候の違いもあって収穫時期は違います。ほかの農家がトマトを出荷できない時期に、うちでは出荷できるという利点もあります。

大川 2つの圃場で気候はどれくらい違うんですか?

濱 西谷農場は山間部にあって標高も高いので夜は涼しくなるんです。冬は、南部の高司農場ではなんでもないのに、西谷農場の方だけ雪が降っていることもあります。その分、ハウス栽培については暖房費が通常の倍以上かかるので、苦しいですね。

大川 いま対談をしている農場は、かなり街中にあるんですね。

濱 ここは高司農場になるんですが、私がこの農場に来る前に、近くの川に橋ができて道が整備されたのをきっかけに、周辺の水田地帯が住宅地に変わっていったらしいです。

大川 僕が農業の専門学校にいっていたときの研修先も街中にあったんですが、こちらのように街中にある農場はけっこう多いんですね。

濱 どうでしょう。私の実感では、住宅地で農業を続けているところは、そんなに多くないように思います。いろいろなケースがあるので一概には言えないと思いますが、私が京都の農業大学校に行っていたときに聞いた話では、京都市内で離農する人が多い中で続けているところは、農業に自信を持ってされているところのようです。

大川 それだけ続けていくのは大変なんですね。

濱 といっても、周りが住宅地ということは、お客さんが近くにいるということです。うちの農場では地の利を活かして、宝塚市内のスーパーや朝市での直売など、地元向けに販売しています。

大川 なるほど。ところで、濱さんはどんな作業を担当しているんですか?

濱 栽培から販売まで、ひと通りの作業に関わっています。人手や時間の都合もあるので。

大川 栽培と販売、どちらか一方にしか興味が持てなかったりしませんか?

濱 広く浅くといった感じになってしまっているかもしれませんが、どちらにも関心があるんです。特にうちの場合は、栽培については社長や息子さんたちが見ていて、その後の出荷調整から販売については社長の奥さんが管理するというように、はっきり役割が分担されていて別々に活動しているんです。私はその下で両方を行ったり来たりしているので、それぞれから学ぶことも多いんですよ。それに、作る側は、やっぱりお客さんの要望がわからないと作る側の考えだけで進めてしまいがちじゃないですか。

関連記事

powered by weblio