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リレー訪問 農場に勤める誇りと夢

作物を売り切るのが仕事・・・・・・の巻

  • (有)中西ハウスセンター(京都府木津川市)×(有)ブルーベリーフィールズ紀伊國屋(岡山県高梁市) 社員×社員 濱友子×大川勝巳
  • 第16回 2007年10月01日

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大川 そういえば、うちの社長には、お客さんにはそれぞれその人なりの値段があるって言われるんですよ。うちの商品には、ひとつ3000円くらいするジャムもあるんです。ジャムとしてはかなり高い値段ですが買ってくださるお客さんもいますし、それが買えないとしても、3000円のジャムを置いておくことで1000円のジャムを買う気になってくれる人が出てきたりする。買う人の価値観がそれぞれ違っていて面白いですね。

濱 私は、出荷調整を管理している社長の奥さんに、収穫してきたものを全部売ることが大事、捨ててしまうような状態にしてはダメだと言われています。実際、ネギを余計に収穫しすぎて余った分を捨てるしかなくなったことがありました。わざわざ自分でロスを作るなんて。その時は心底反省しましたね。学校では経営のための売り方とかは勉強しなかったのですが、こういった経験を通して売れるものを作ること、作ったものは売れるようにしていくことの大切さを学びました。

大川 僕も学校では栽培のことしか習わなかったので、気持ちはよくわかります。

濱 ただ、買ってくれる人がたくさんいる街中に農場があって売りやすいという恵まれた環境にいるわけで、もし、うちの農場の野菜をどこでも通用するようにするのなら全国基準のような考えを持っていないといけないのかなとも思います。

大川 なるほど。

濱 今は、収穫してから24時間以内に取引先に届くように出荷して、野菜の鮮度というのもお客さんに選んでもらうための売りの一つにしていますが、他県の農家には、人が多いこの地域でお客さんを見つけようと必死なところもあります。私達もそれに打ち勝っていかないといけないので、気は抜けません。(つづく)

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