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編集長インタビュー

商品の本質的価値を見つめ直し、世界の中でビジネスチャンスを掴む

創業850年を誇る茨城県の老舗造り酒屋・須藤本家が出品した3銘柄の日本酒が世界最大のワインティスティングのコンクール、「インターナショナルワインチャレンジ2007」日本酒部門で入賞した。同社の日本酒は海外での認知度が高いが、それを名実ともに証明した形だ。第55代目当主・須藤悦康氏は世界で受け入れられた理由を、「本質的価値」と言う言葉を用いて表現する。そして、その考え方は、国境なきボーダレス時代だからこそ問われるもので、同時に農業においても求められる要素になると話す。
昆吉則(本誌編集長) 本日は『郷乃譽』をはじめとした、とても個性豊かな日本酒を試飲させていただきました。そのどれもが、まったく違う味わいで、「このお酒だったらあの料理と合うな」といったように、イメージが膨らむ味わいのものばかりでした。

須藤悦康(須藤本家(株)代表取締役社長) ありがとうございます。

昆 須藤本家さんの日本酒は、以前から日本国内のみならず、海外でも高く評価をされていますが、この4月にも「インターナショナルワインチャレンジ2007」でも受賞されたそうですね。こちらはどのような内容の大会だったのでしょうか?

須藤 毎年、英国・ロンドンで開催されています、世界最大規模のワインコンクールです。今大会から日本酒部門が創設されまして出品しました。トータルでの出品は500銘柄あったようですが、おかげさまで、私どもで出品した3銘柄のうち、金賞と銀賞を各1銘柄受賞し、もう1銘柄がそれに準ずる評価を受けました。審査員はワインの専門家が400名、それぞれいわゆる「美味い酒とは何ぞや」という審美眼をお持ちの方ばかりですので、そのような方々に一定の評価をいただけたことは嬉しく思っています。

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