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高橋がなりのアグリの猫

新ビジネス展開?でも、ボクは今、迷っています…

 それでは、この北海道行きの収穫は10a農地だけかと言えば、そんなことはありません。思っても見なかった「出会い」がありました。

 その「出会い」というのは、「食品加工工場」です。農地を買いに行ったにも関わらず、途中でなぜだか、今は使われていない古い工場を見学することになりました。そこは元々、食品用のアルミ箔を作る工場で、1万7000坪の広大な敷地に700坪の工場が2つも併設されています。価格は5000万円とのこと。

 この工場を見ているうちに、僕にはあるアイディアが浮かびました。

 それは、この町の名産品であるカボチャ作りのノウハウを生かして、ソーメンカボチャを大量に作ってもらう。そしてそれを使ってデザートを作るというものです。

 僕が東京・国立市で経営している「農家の台所」というレストランでは、このデザートがとても評判がいいんです。このデザートを僕は、夕張メロン、白い恋人、ホワイトチョコレート、カニやイクラなどの海産物に負けない、北海道の新名物にしたいんです。北海道・沼田名物「ソーメンカボチャのコンポート」です。

 そのためには、この町の方々がソーメンカボチャを作ってくださったり、そしてその工場で働いてくださったりと、町の方々の協力が大切です。

 僕はこの商品は売れると思っています。だからこそ、この町でソーメンカボチャを作って、そしてこの工場を活用する。そうすれば、新しい名産品が生まれ、町の雇用発生につながり、活性化にもつながる……。考えただけでも、実に魅力的です。

 僕は今、迷っています。このプランを推し進めるかどうか。その前に現在取り組んでいるレストランや八百屋事業、商品の仕入れなど、もっともっとやらなければならないことがあるからです。その一方で、僕を歓迎してくれた人たちの期待を裏切りたくもありません。

 もちろん、「頑張りました。でも、失敗しました」と協力してくれた人に迷惑をかけたくもありません。

 もう、その答えを出さなければならない時期なのです……。さて?

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