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そんな夫妻には、将来像があるという。西窪氏は現在、57歳。60歳になったら経営を次世代に譲り、引退しようと考えている。彼らは健康そのものだが「自分の目が届く範囲で商売してきた」という部分もあった。これでいいとするか、規模を大きくして全国の動物園へ進出していくかは次世代に任せたい……という思いもあり、60歳を潮時にするというのだ。だが、西窪氏が笑って言う。
「引退したら、第二の人生でオレが雇われることになるかもなぁ、と話したんです。そしたら息子が『そんときは入社試験するよ』と言う。まぁ、頼りがいのあることですわ」周囲を見渡すと、山並は相変わらずのどかだった。だが、そこには確実に新たな何かが芽吹いてもいた。
「引退したら、第二の人生でオレが雇われることになるかもなぁ、と話したんです。そしたら息子が『そんときは入社試験するよ』と言う。まぁ、頼りがいのあることですわ」周囲を見渡すと、山並は相変わらずのどかだった。だが、そこには確実に新たな何かが芽吹いてもいた。
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西窪武 ニシクボタケシ
(有)クローバーリーフ
代表
京都府南山城村。1949年、京都府加茂町生まれ。68年に京都府立木津高校の農業科を卒業し、兄が経営する酪農業の法人に入る形で就農、その後1年間米国の農業実習に参加する。帰国後に独立して乾燥牧草を売るビジネスを始めるが軌道に乗らず、84年から京都市動物園へ生の牧草を納入し始めようやく事業が本格化。現在は三重県伊賀市にある約40haの農地で牧草を育てるなどし、大阪・天王寺動物園、神戸・王子動物園など全国12カ所の動物園と取引を行なう。
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