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農・業界

(株)神明 (兵庫県神戸市) 米卸最大手がコメ生産事業に参入

  • 編集部
  • 2007年07月01日
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米穀卸最大手の㈱神明(兵庫県神戸市・藤尾益也社長)は5月7日、農業法人と販売業者との合弁で(株)神明ファーム(神戸市)を設立、本年度からコメ生産事を開始する。藤田社長は、「消費者が求める商品を自ら作れることが狙い」と話す。
消費者の求める商品を自社生産

 米穀卸最大手の(株)神明(兵庫県神戸市・藤尾益也社長)は5月7日、農業法人と販売業者との合弁で㈱神明ファーム(神戸市)を設立、本年度からコメ生産事を開始する。藤田社長は、「消費者が求める商品を自ら作れることが狙い」と話す。

 米穀卸業からの農業生産分野への参入は全国初となる。

 神明と組んだのは㈲国定農産(岡山県岡山市・国定豪社長)と岡山県農産物販売(株)(同・浅越芳明社長)。資本金は1.000万円で、神明が60%、岡山県農産物販売が25パーセント、国定農産が15パーセントを出資。代表取締役には神明の専務、藤田高雄氏が就任した。

 初年度は岡山県岡山市内に20haの圃場を確保し、ヒノヒカリ10ha、みつひかり10haの生産を計画している。圃場の管理は、国定農産が担当する。販売に関しては岡山県農産物販売が持つ販路を活用し、スーパーで発売する予定だ。神明が持つトレーサビリティーシステムも導入するとしている。

 すでに生産から販売までの体制が整っており、初年度から黒字化の見込みが立っているという。

 「1年目はしっかり生産実績を残すことが大事。その上で今後の拡大をはかっていきたい」(藤田社長) 20年産については、初年度の倍となる40haの作付けを予定している。コメ以外の農産物についても検討していくほか、新たな農業生産法人との提携も図りたいとしている。

 農業参入の狙いとして藤田社長は“社員教育の場”としても位置づけている。「生産の現場を知ることで、今後、社員が新しいコメビジネスでのアイデアを出すきっかけとなれば」(同)と期待している。

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